9月7日に「セラピスト10月号」が発売いたします。
今号の第1特集は、「アロマの心理学」。
第2特集は、「セラピストの聴き方、話し方」です。
この第2特集では、コミュニケーションのプロに、自然体でコミュニケーションすることができ、お客さまと信頼関係を結ぶ方法を解説しています。
例えば、お客さまと話をする時に緊張してしまうタイプの方がいたとします。
その原因について、心理カウンセラーの浮世満理子さんは、「”どう思われるかしら?”と、自分のことしか考えていない、つまり自分に意識が向いているから起きてしまうのです」と言います。
もしそこで、「駅から歩いて来て、疲れていないかしら?」「喉は乾いていないかしら?」のように、目の前にいるお客さまに意識が向いていれば、決して緊張しないでしょうし、結果、お客さまと信頼関係を結べるコミュニケーションができるでしょう。
このように、自分に意識が向いた状態を”自分軸”、そして相手に意識が向いていることを”相手軸”で行うコミュニケーションと言うそうです。
身体のメカニズム、免疫の話、お肌のお手入れ方法などなど、セラピストは、専門知識をお客さまに伝えるケースが、多々あります。
その時も同様に”相手軸”でコミュニケーションを行わなければなりません。
私事ですが、休日に、地域の子どもたちが所属しているサッカーチームでコーチングしている時も、同様のことを感じるシーンがあります。
例えば、パスを受ける時の身体の動かし方について、前提としてコーチ自身が知っている知識の範囲で説明しても、子どもたちはほとんど理解できません。
如何に、子どもたちが分かる言葉や例えを用いて説明するかが、大切になります。
自分が分かっていることを、相手が分かっているとは限らない――。
これは、とても当たり前のことのようですが、以外と気に留めずにコミュニケーションをしてしまっているかもしれませんね。
そしてこの考え方は、セラピーの現場だけでなく、日常の様々なコミュニケーションにも活かせるでしょう。
編集部I