居酒屋のお通しと、顧客満足の関係

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セラピスト編集部のササキです。
花粉症でマスクが手放せない日々ですが、
今年は昨年よりは幾分楽ですね。

さて、前回編集部ブログを更新した際に
「お前は一体何者だ」という声を
いくつかいくつかいただきましたので、
軽く自己紹介をしておきます。

セラピスト編集部に流れ着くまでは、
長く「食」の媒体に携わってきました。
専門書籍や専門誌から、いわゆる「グルメ情報誌」まで、色々やっておりました。

ついマニアックに飲食店を見てしまうのは、そのためです。

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さて、今回は「お通し」について。

日本の居酒屋独特の文化とも言われるこのお通し、
チャージ代の代わりに、小鉢なんかを出すものですね。

普段、お通しを意識して見たことはありますか?

お通しが出てくる頃にはすっかりメニューブックに
目を奪われていて、全然見ていない人も多いと思います。
同時に、「お通しです」と言うだけで、人数分の小鉢を
テーブルに置いてさっさと注文を取ろうとする店員も
また多いと思います。

実はお通しは、そのお店について大体分かってしまう
奥の深いものなのです。

気の利いたお店は、やはり相応のお通しが出てきます。
これまで「おっいいね!」と思った居酒屋のお通しには、
こんなものがありました。
(もちろん「味が良い」は大前提です)

・スープやおすましなどの、温かい汁物
 →寒い冬には、いいですね。女性客にとっても好印象です。

・タイプの違う料理を、少しずつ2~3種類
 →おいしいものを少しずつ。テンション上がります。

・数種類から、好きなものを選べる
 →最近ではチェーン店でも導入していますね。選ぶ楽しさがあります。

・高級食材が使ってある
 →切れ端や、食材の残りを少し使うだけで、グレードが一気に上がります。

あと最近よく見かけるのが「キャベツ食べ放題(味噌付)」というお通しですが、
先日行った渋谷の「塚田農場」では、食べ残していたキャベツを
「お色直し」と称して、小さく切ってドレッシングと和え、
サラダとして持ってきてくれました。これはプチ感動です。

飲食店経営は今、どこも大変です。お通しは、少しでも原価を抑えたいところ。
でも、そこに気を配れるか。プチ感動を持ってこられるか。
実は、お通しという「お店のものと、お客の初対面」が、
満足度のカギを握っていることが多いんですね。

私が思う理想のお通しは、「これがあったら注文が1品減るじゃん」と
なるようなものです。

先日「エステティックグランプリ」が閉幕しましたが、
予選の覆面調査で、点数を大きく分けた要素の一つが
「お出迎え」だったそうです。

どんな業態でも、お客に「このお店はイイ!」と思ってもらうためには
最初が肝心なのかもしれません。

ちなみに写真は、三軒茶屋にある日本酒の名店「赤鬼」のお通しです。
タイプの違う料理が2つで、完成度が高いですね。さすがは超人気店!

今週末は天気も良さそうで、お花見日和!
私もたくさん飲もうかと思います。

それでは良い週末を!

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