明けましておめでとうございます。
セラピスト編集部のHです。
お正月が明けて、もう1週間。はや!
1月6日(土)、セラピスト2月号が発売になりました。
今回の特集は「アロマティックビューティー」と
「手技のコツ、施術のツボ。」をお届け。
私は手技特集を担当させていただきました。
(「ホリスティックセラピー パチュリ」の原田尚子さん)
「いかに施術の腕を上げて、長く働けるようにしていくか?」という切り口で
取材をしたところ、
こんなキーワードが出てきました。
「手を抜く」
「ラクをできるところは、ラクをする」
具体的にいうと、
「疲れたら椅子に座る」
「背中からエフルラージュすると疲れるから、頭からやる」
などなど。
(「ロレッタ」の甲原稚菜さん。座るほうが安定して施術できます)
ゴッドハンドのセラピスト&治療家は、
ストイックで、一切の妥協をしない。
そんなイメージがガラガラと音を立てて崩れました。
(いや、ストイックだし妥協もしませんが・・・)
もちろん人のからだを預かる職業上、
きちんと触れなければいけないという責任はあります。
しかし、
「本当に大事なものは何か」を認識し、
「本当に必要なものをクライアントに提供する」ということに集注し、
施術をすることが大切なのだと教えられました。
それに関連して、もうひとつ感じたことがコレ。
ライターさん&取材先のセラピストさんとお話していて感じたのが、
「伝統の手技療法は、セラピストがラクをすることも含めてよく出来ている」
ということ。
例えば、ロミロミの手技にある、肘を使って背中をほぐすテクニック。
母指を痛めずに済み、セラピストの身体に負担をかけずに、圧を加えることができます。
しっかりとした圧で凝りもほぐせて、リラックス効果もばつぐん。
時を経ても残っている技は、いろいろな視点からとらえても理にかなっているんだなあ、と思いました。
こんなことをぼんやり考えていた年末、
フィリピンの自然科学療法「ヒロット」に伝わる、
足のマッサージ法「ダグダガイ」のセミナーを取材させていただきました。
(東京「マジックハンズアカデミー」にて)
これは菜箸のような竹の棒で、足を押したり、擦ったりして刺激するメソッド。
フィリピンの山岳民族が編み出した足のケア法です。
(点で刺激。めちゃくちゃ効きます)
(むくみがとれます)
(なかなか開かない足指のすき間が、気持ちいいくらいオープンに!)
やってみると、
痛みが少なく(痛気持ちよい)、力もそれほどかからない。
私は足の小さい筋肉をとらえるのが得意ではないので、
本格的なリフレクソロジーもいいけれど、代わりにこれを学んでもいいな〜と思いました。
各世代がそのときの課題を解消して、次の世代がまた新たな課題に取り組むように、
セラピーも温故知新をしながら、常にバージョンアップしています。
たとえば、アロマトリートメントはまだ100年経たない新しいセラピーですが、
取材をしていると、アロマセラピストが毎日さまざまな工夫をしながら、
その人独自のアロマトリートメントを生み出しているのを実感します。
整体や心理療法もそう。
どんなジャンルのセラピストもその人にしかない智慧を日々、積み重ねています。
水が集まって水たまりになり、水たまりが池に、池が川になり、川が集まって大海にそそがれる・・・。
セラピスト誌は、セラピストの皆さまのそんな智慧を集結するような雑誌を目指して、
2018年もがんばりたいと思います。
そんなわけで今年もよろしくお願いいたします。
ではではまた〜。
編集部H