新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が終了してから、1カ月が経過しました。「セラピスト8月号」第1特集の取材時に、サロンの営業状況をリサーチしていましたが、やはりほとんどのサロンが4月から5月にかけて、一時休業を余儀なくされていました。お客さまとの接触を控えていたこの間、セラピストの皆さんが頼りにしたツールがZoomでした。
あるセラピストさんは、セラピスト同士のコミュにケーションツールとして活用。勉強会の開催から新しい事業の話まで、幅広く利用していました。あるセラピストさんは、お客さまの相談に応じることに。施術はできなくても、健康・美容の相談やアドバイスをすることで、サロン再開後に備えたお客さまの貴重な情報を得ることができました。スクール講師でもあるセラピストさんは、オンライン講座を積極的に行い、在校生の知識の向上をサポートしていました。
このように、Zoomを活用したコミュニケーションは、上記のような効果はもちろんですが、発信するセラピストさんが“元気に活動”していることを、お客さまや生徒さんに対して継続して発信するという、とても大きな効果がありました。この1つひとつの積み重ねによって、決して短くはない休業期間中に“お客さま離れ・生徒離れ”を起こさずに済んだのではないでしょうか。
もちろん、どのように発信するのか、その中身が重要ではありますが、日頃実践してきたセラピストさんのホスピタリティマインドあふれるコミュニケーションが、発揮されたことは言うまでもありません。
セラピスト自身が健在であることを伝え、共感を生むコミュニケーションを行うことによって、緊急事態宣言終了後、サロンやスクール再開を心待ちにしていた方たちが、再び彼らの元に戻ってきたのではないでしょうか。
編集部I