セラピーとエステティック。
この「似て非なる」2つのメソッドがどのように異なるのか、以前このブログに書きました。
あれから約2年半が経ちましたが、セラピストがエステティックの技術を学び、エステティシャンがセラピーのメソッドをメニューに取り入れる。
こうした傾向は、益々顕著になったと感じています。
現在発売中の「セラピスト2月号」で、「アロマティック・ビューティー」を特集しています。
精油のチカラでお客さまを美しくするメソッドが満載です。
取材を重ねて思うことは、やはりセラピーとエステティック、双方の技術を持つことは、技術者にとってメリットが多いということ。
今号の取材の際の話ではないのですが、ベテランのアロマセラピストがエステティックを学び、その結果、得られたことについて、次のように語っていました。
指先が敏感になりました!
アロマのボディトリートメントの場合、手のひら全体をセンサー代わりにして、そこに様々な技術を加えていきます。
一方、エステのフェイシャルの場合は、主に指の第一関節から先、つまり小さい範囲の面積を使って、より細かなことが要求されます。
また肌質を見る場合は、触ったり叩いたりしながら色々なことをチェックし、毛穴の形なども確認するため、指先の精度を上げる上での集中力が必要とされます。
そのため、マクロ的にボディを見るケースとは、感覚が異なるのです。
この方は、エステティックを学んだ結果、ボディの施術をする時もセンサーが敏感になり、チェックポイントや見方も変わり、それまで以上に身体や肌の状態が理解しやすくなったそうです。
このケースは、あくまでも一例ですが、きっとセラピーとエステティックを学んで得られる効果は、多々あることでしょう。
編集部I