アロマオイルを使った、フルボディトリートメントを受けた時のこと。
経験豊富なそのセラピストさんの施術は、長年のキャリアを経て構築されたオリジナルのトリートメント。
ロングストロークの手技もあれば、しっかりした圧で身体の奥深くまでほぐす時間もあり、さらにストレッチやストーンセラピーも組み合わさり…それは、これまでに受けたことがない“オンリーワンの施術”でした。
トリートメントの時間は、およそ120分。
その間、セラピストさんが触れる度にその部位はだんだん脱力してゆくのですが、しばらくすると何故か重〜くなり、ベッドに深く沈みこんでゆくかのような感覚に。
足、手、肩、背中…といった1つひとつのパーツが、どんどん地球の奥深くに落ちてゆくかのようで、すべての部位が終わる頃、深〜い眠りについた……と思ったら、急に意識が覚醒し、ベッドでじっとしていることがもどかしく、タオルを全部はぎ取って、動き出したくなったのです。
これまでにも、エサレンマッサージやバリニーズトリートメントなど、フルボディのオイルトリートメントを受けたことがあるのですが、そのときは施術が終わると、しばらくは意識がはっきりとしない、まどろんだ状態でした。
ところが今回は、施術が終わる頃、全身にストーンが置かれ、タオルで包まれると同時に(正確に、どのタイミングであったかは覚えていないのですが)、意識が覚醒し、元気に動き出したくなってしまったのです。
セラピストさんの施術は人それぞれ、様々なタイプがあるのでしょうが、オイルを使ったフルボディのトリートメントで、こんなにもエネルギーを注入してもらったのは初めてでした!
駅に向かう帰路は、歩く速度が自然と速くなり、往路よりも早く駅に着いたのは、言うまでもありません!
セラピストさんの施術というと、心身の不調や未病を解消すること、つまり“マイナスの状態をゼロへと近づけてくれる”療法が多いのですが、今回のように“ゼロの状態をプラスにしてくれる”セラピーは、とてもとても貴重でした!
編集部I