自然療法でダイエット! Lesson2

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「エステティック・ダイエット」2

隔月刊「セラピスト」では、11人のセラピストが、自然療法をベースに行うダイエットを、ケーススタディを交えながら紹介しました。現在、クライアントの健康を維持・向上させ、外面だけでなく内面も美しくするセラピストのダイエットが注目を集めています。そこで当時掲載した記事の一部を再録し、紹介します。


「ソワン ド テージャス」10種類の”ダイエット・トリートメント”

1. リンパドレナージュ

体内の水分の排出が悪いと軽い疲れや睡眠不足などでリンパ液の流れが悪化しやすい。リンパ液は体の免疫系に深く関わり、人体はすべてリンパ液に浸され栄養物を受けたり老廃物を運んでもらう。そのため、リンパ液が停滞すると汚れた水に細胞が漬かることにより、各細胞に悪影響を及ぼす。リンパドレナージュはヨーロッパで医療として発達した後、副作用がないためエステティックへと導入された。ニキビ、シミ、シワ、たるみの他、セルライト、疲労など、あらゆる美容と健康増進に効果を発揮する。

2. もみだし

セルライトは初潮後に発生するため、ホルモンが関係するといわれている脂肪細胞の塊。血行不良、冷え、食生活、睡眠、不摂生、喫煙などの原因により発生するが、古くなるほどコラーゲンでガチガチに固められて硬くなり、皮膚表面もざらざらになって醜い体型を作り出す。このセルライトを減らすためには、直接もみだすことが相応しい。

3. 石膏マスク

石膏マスクは、温熱療法と密封療法により各種成分を浸透さる役割を持つ。人体は、冷えにより代謝力が弱まると痩せにくくなる。反対に体温が1℃上がると基礎代謝量は2%上がる。石膏マスクは、フェイシャルの際に使われるが、ボディでも部分ごとのトリートメントが可能。石膏が固まる時に温度が上がる性質を利用し、解熱剤で調節し最高43度位になるよう設定しマスクを塗布する。温度の上昇具合は緩やかで、18度で収縮していた血管が徐々に開くと、塗布していた有効成分が浸透する。

4. 遠赤外線照射

体をビニールシートでくるみ遠赤外線を照射し、有効成分の浸透率を高めることで体の芯まで温める。体からの毒素や脂肪が含まれた汗は、にごりを伴うが、最近、化粧品や石鹸類による皮膚への有害物質の残留が問題になり、汗を調べるとヒ素が検出されることが多い。またエアコンの普及により、体に本来備わっている体温調節作用などの生体の恒常性機能が低下しているため汗を出す機会も少なくなり、体内の残留物が排出されにくくなっている。定期的に汗をかくことは、休止中の汗孔も活性化し働かせることになり、老廃物を積極的に外に出す最適な方法である(適度な水分補給を行わないと脱水症状が起こるので注意が必要)。

5. ハーブサウナ

タイの医療機関に認定された、13種類のハーブをブレンドしたハーブエキスで、下半身から温める。冷え、ムクミ、婦人科系の弱り、また肩凝り、免疫力低下など様々な効果が期待できる。

6. クリームバス

インドネシア王宮に伝わる伝統の頭皮トリートメント。心地よいアロマの香りと共に強めの頭皮へのもみこみで、疲れた神経をリフレッシュさせる。神経系の疲れやストレスを感じている方は、特にお勧め。

7. バリニーズマッサージ

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バリの高級リゾート地直伝のトリートメント法。もみこみとアイランドティストのオイルを用いた”スジ”をほぐすテクニックで、最後に邪気を抜くのが特徴。バリニーズはスジとツボを抑えるため、粘度と独特のアイランドティトの香りをもつブレンドが必要であり、名古屋の皮膚科である浅井クリニックに処方を依頼し、理想のブレンドオイル(チャンテック=スリミング、ラウト=ヒーリング、ランジェット=リラクゼーション、タマー=女性特有の不定愁訴用)を作ってトリートメントを行っている。

バリニーズマッサージはアロマテラピーの軽擦に比べて日本人好みの強めのトリートメントであるため、短時間でも十分に体がほぐれる。体重のかけ方や姿勢に注意しよう!

8. ハーブプレス

ハーブによる温熱療法。ハーブサウナで用いた13種類のブレンドされたハーブを経絡にそってプレスする。ツボを温めるだけでも、各ツボと結びつく臓器に良い影響を与え、体が温まり、リラクゼーション効果が得られる。

9. 低周波

筋肉運動を機械的に行い、運動時と同じ効果を導く方法。

10. テクニカルオイルマッサージ+トリガーポイント

疲れた体をほぐしながら、4つのブレンドオイルを用いて行うテクニカルトリートメント。足のリフレクソロジーに始まり、全身のコリをほぐし疲れを取る。さらにトリガーポイントと呼ばれる老廃物の塊と結節部分に働きかけ、ストレスポイントから邪気を排出させて、首重や頭重、肩や首の凝りなどの不快感を軽くする。

著者プロフィール

鎌田千華(ソワン ド テージャス代表)

ヘアサロンにてフェイシャル・ネイルアート・メイクを担当後、フランスの皮膚科医Dr.ルノーと出会い、エステティックへの道へと進む。(株)ラフォーレにてサロンの技術指導・セミナーを開催、龍宝興産(株)東京ゴールデンドアにて接客業務、(有)グリーンフィールド日原皮膚科クリニックにて、メディカルエステを担当後、1995年、リラクゼーションサロン「ソワン ド テージャス」を設立。ベルエポック美容専門学校・東京医薬専門学校講師としても活動中。日本エステティック協会認定エステティシャン、CIDESCOインターナショナルエステティシャン、リンパドレナージュ認定資格、バリニーズマッサージ認定資格他多数の資格を持つ。

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