オイルマッサージ-1b
ナチュラルヘッドスパは、できる限り天然の素材を使い、インドのアーユルベーダを取り入れた独特なトリートメント法です。頭皮ケアの重要性が認められ、ヘッドスパへの関心が高まるなかで、さらに一歩進んだ要素として、自然素材を使用し、私たちが本来持っている自然治癒力を引き出す、ホリスティックなアプローチをすることが大きな特徴。この連載ではナチュラルヘッドスパの基本をお教えしていきます。
タオルバス
タオルを巻いたまま湯をかけ、そのまま小さな円を描くように頭皮を刺激。湯がもたらす心地よさが加わり、エンドルフィン放出の効果抜群の手技です 。
10.乾いたフェイスタオルを頭に巻きます。その上から頭頂部の少し額寄りから、適温の湯を少しずつかけます。湯を直接かけるよりも、心地よさがじんわりと広がります。
11.全体に湯がまわったら、タオルの上から親指で指圧法を行います。両手の親指の腹を額中央の生え際に当て、細かく円を描くように頭皮を動かします。
12.同様に、位置を少しずつ左右にずらしながら耳の上まで行います。中央から左右へという動きを3ラインほど行い、頭皮全体を軽く刺激します。
13.濡れたタオルを外し、髪の水分を軽く絞ってから、乾いたタオルを首の後ろに当てます。
額プレッシング
プレッシング=押すこと。親指の腹で一定の圧をかけて離す、という指圧法の手技。これを額からこめかみまで行うことで、顔の緊張を解きほぐします。
14.額の中央に左右の親指を揃えて置き、軽く圧をかけます。ゆっくり123と数えたら、同様に123を数えながら力を緩めます。
15.そこから親指の幅1本分くらい、左右に指をずらして、同様に圧をかけます。ゆっくり123、123と一定の圧&一定のリズムで行うことが重要です。
16.これを数回繰り返し、こめかみまで行います。次に、少し上に位置をずらして、額の真ん中からこめかみに向けて同様に行います。
正中線プレッシング
頭部中央、額の生え際から百会に向けて、ツボの5点押しを行います。左右の親指を重ね、123のリズムで少し強い圧で押していきましょう。
17.左右の親指を重ね、額中央の生え際の神庭(しんてい)を押します。頭部は少し強い圧でも大丈夫です。圧の強さはクライアントに痛くないか、確認するといいでしょう。
18.そこから少し頭頂部寄りのしん会(しんえ)、続いて前頂を押していきます。
19.最後は百会(ひゃくえ)。この5点を押していきます。いずれも123の一定のリズムで押して、離します。
側頭部プレッシング
正中線より少し外側を、髪の生え際から百会(ひゃくえ)に向けて5点プッシュ! リズミカルなツボ刺激を行うことで、心地よく血行の流れを促します。
20.額の髪の生え際、正中線より親指1本分左側を左右の親指を重ねて押します。
21.次に親指1本分、頭頂部にずらして押します。また1本分ずらしてプッシュ、を3回行います。
22.最後は百会(ひゃくえ)を捉えます。正中線より右側を同様に行います。百会(ひゃくえ)は頭のてっぺんにあり、ストレスの軽減、自律神経のバランスをとる重要なツボです。
フェイスライン・プレッシング
髪の生え際をフェイスラインに沿って、指圧法を行います。耳の後ろにある完骨(かんこつ)はというツボは脱毛、頭痛、不眠症などに効果的です。
23.髪の生え際の中央に左手の母指を当て、右手はクライアントの右側頭部を支えます。左手の母指で小さく円を描くようにして、圧をかけます。
24.母指を1本分耳寄りにずらして、同様に円を描くように圧をかけます。さらに母指1本分ずつずらして、同様に行います。
25.最後は耳の横、和りょうで止めます。ここは疲れ目、視力回復、老眼予防などに効果があります。
(Lesson4 おわり)