シャンプー
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ナチュラルヘッドスパは、できる限り天然の素材を使い、インドのアーユルベーダを取り入れた独特なトリートメント法です。頭皮ケアの重要性が認められ、ヘッドスパへの関心が高まるなかで、さらに一歩進んだ要素として、自然素材を使用し、私たちが本来持っている自然治癒力を引き出す、ホリスティックなアプローチをすることが大きな特徴。この連載ではナチュラルヘッドスパの基本をお教えしていきます。
ヘナと一緒に毛根の汚れや余分な皮脂を洗い流します。アーユルベーダー式のマッサージや経絡に沿ってのプレッシング、マニピュレーションなどを行います。シャンプー剤も界面活性剤などの化学剤を最小限に抑えた、弱酸性の自然派のものを使用します。
シャンプーを泡立てる
シャンプー剤は両手で泡立ててから塗布し、さらにクライアントの頭部でたっぷりと泡立てます。いずれも、空気を含ませるようにすると、泡立ちがよくなります。
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1.シャンプー剤を適量手にとり、指を素早く動かして泡立てます。
2.泡立てたシャンプー剤をクライアントの頭全体に塗布し、空気を含ませるような要領でさらに泡立てます。髪は濡れているときが一番デリケートな状態。そこに髪同士の摩擦が起こると、傷みの原因に なります。泡をたっぷり立てることで、その摩擦を軽減することができます。頭部全体にまんべんなく泡が行き渡るようにします。
前頭部の中央部から耳の方向へ
フェイスライン、一定方向に螺旋を描くように手を動かし、地肌をしっかりと洗います。リラックスできるように、ゆっくりと行うのが大きなポイントです。
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3.人差し指と中指の腹で螺旋を描きながら、額の生え際中央からこめかみに向けて洗います。次に、少し位置を後ろにずらし、中央から耳の前部に向けて。頭皮を動かすように指を動かし、クライアントの呼吸に合わせてゆっくりと行います。リラクセーション効果が壊されないように、速い動きは厳禁です。
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4.続いて、頭頂部から耳上部へ、つむじから耳後部へ、後頭部から耳後部へ、後頭部下から耳下部に向けて、いずれも同様に行います。
前頭部からつむじに向けて
人差し指と中指の腹で、額の生え際からつむじに向けて洗います。やはり螺旋を描くように、ゆっくりと頭皮を動かしましょう。
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5.両手をクライアントの前頭部に当て、人差し指と中指の腹で、つむじまで螺旋を描くように動かします。
6.位置を少し両サイドに移し、同様に。
ネープと頭頂部
前頭部から頭頂部を抜けて、ネープ(襟足)へと手を動かして洗います。ネープの部分は下から手を当て丁寧に。最後にかゆみを感じやすい頭頂部を大きく、手を動かして洗います。
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7.右手でクライアントの首上部を支え、左手の人差 し指と中指で、前頭部のこめかみから、耳上部を通り、ネープに向けて螺旋を描きます。次に、もみ上 げの部分から耳上部を通り、耳の後ろへ。最後につむじからネープへ。ネープは手を下から入れるようにして、丁寧に洗います。
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8.かゆさを感じがちな頭頂部は、頭の丸みに合わせて手を置き、頭皮全体を動かすようにしっかり洗います。
髪を絞る
全体に指を這わせて、洗い残しがないようにチェック! そして、最後に髪を頭頂部に集めて、両手で握るようにして水分と泡を絞ります。
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9.両手の平を広げ、指で髪をかき集め、頭頂部で髪をひとつにまとめます。そのまま、握って、水分と泡を絞り落とします。
お流し&コンディショニング
泡を流すとともに、ヘナペーストが出なくなるまで完璧に落とします。次に、コンディショニングをつけていきます。
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10.まずシャワーを自分の手首に当て、温度の確認をします。クライアントの耳の下あたりにシャワーをあて「お湯の温度はよろしいでしょうか?」と確認します。その後、フェイスラインを流し、手を丸めて湯をためながら、地肌をこするようにして流します。
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11.ネープを流すときは、シャワーの角度を変えて、首のほうに水が流れないようにします。左手を首元に当てて頭を支え、右手の親指と人差し指でシャワーヘッドを持ちます。左手に湯をためてすすいでいきます。
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12.髪の水分をしぼり、コンディショナーを髪の中間部から毛先に塗布。手に残った分を毛の根元になじませます。その後、全体をすすぎます。
育毛剤の塗布
育毛・養毛剤を塗布し、地肌になじませるようにマッサージを行います。清潔になり、血行がよくなった地肌には、有効成分が浸透します。
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13.育毛剤かトニックローションは、オイルと同様に前頭部の中央から塗布します。その後、髪の薄い部分に数ヵ所たらします。
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14.指の腹で頭皮をマッサージするようにして、頭皮全体になじませます。
(Lesson8 おわり)