10月6日(土)、7日(日)の両日、「ケアとソーマ~心と体からの癒しを探る~」をテーマに、日本ソマティック心理学協会の第5回大会が、上智大学(四谷)のグリーフケア研究所等との共催で開催される。
(写真は、会場となる上智大学。右手後方の白い校舎で開催)
同協会では、心と身体のつながりを主題に、毎年、タッチケアなどのテーマを設定し、大会を開催してきたが、今回は「ケア」と「身体」にフォーカス。
グリーフケアに限らない、“ケアの本質”や、“さまざまな人と人との関わり(ケア)が与える身体への影響”、“身体の働きかけによるケアの向上”などを、セラピー現場、教育、医療の現場に携わる専門家が話し合う。
たとえば、大会初日には、ハンガリー出身で相模女子大学の子ども教育学科で教鞭をとるトート・ガボールさんによる「未熟児と低体重児・早産児」ケアについての講演や佐野浩子さんのコーマワーク(昏睡状態の人とのコミュニケーション)のワークショップ。
さらに、スピリチュアルケア学会の活動もしている僧侶の大下大圓さん、「ボディワーク」を日本に紹介したグラバア俊子さん、グリーフケア研究所の創始者・高木慶子シスターも登壇する。
セラピストに馴染み深いところでは、タッチングの研究者・山口創さん、タッチケア支援センターの中川れい子さん(下写真)のコラボ企画も開催。 また、ソマティックセラピーの第一人者・藤原千枝子さんや、アレクサンダーテクニークは片桐ユズルさんのワークショップも。
医療面では、「チベット医学と仏教からのケア」で、チベット仏教普及協会副会長クンチョック・シタルさんの講演、医師の稲葉俊郎さんの「キュアとケア:医療における多様性と調和の課題」の講演も興味深い。
ユニークなところでは、「演劇と身体論」として、ボディワーカーの藤本靖さんと俳優の小木戸利光さんによるコラボ企画も予定。
常に助け合って人は生きていて、必ず自分にかかわる“ケア”がある。日常生活でもセラピーの場でも役立つ発見をしに、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。
参加費は、2日券通し(一般14,000円、学生7,000円)。 10月6日(土)のみ(一般5,000円、学生3,000円)。 10月7日(日)のみ(一般9,000円、学生4,000円)。 懇親会4,000円。 参加の事前受付の締め切りは10月1日(月)まで。懇親会は9月28日(金)締め切り。
詳細は、日本ソマティック心理学協会(http://somaticjapan.org/)まで。