ヒノキ、ぽんかん、スギ、クロモジ、月桃など…。田舎に帰ったり、温泉などでゆったり過ごしていると、日本の自然が私たちを深く癒していると気づく。
ここ数年、日本産の精油やそれらを用いたスキンケアコスメなどの人気が広がっているのは、ストレス社会である証なのだろう。
日本産精油のメーカーが増えて10年強。信頼性の高い精油をつくり、国内はもとより世界に発信すべく設立されたのが、「一般社団法人 日本産天然精油連絡協議会(J-NEOA)」だ。その第1回シンポジウムが、3月10日(日)、満を持して、東京で開催される。
シンポジウムでは、日本の香りが「人の心身に与える影響」から「生産技術」まで、日本産精油にまつわるさまざまな課題や研究について講演が行われる。
たとえば、「日本産天然精油の化学成分と機能性について」の講演では、日本の精油がストレスの軽減や肥満の抑制、病気の予防・治療に働きかけるメカニズムを、東京大学名誉教授谷田貝光克理事が解説。また、正プラス社長である稲本正専務理事も、「日本産天然精油と身体リズム」をテーマに、睡眠や自律神経などの調整に日本の香りが役立つことを講演する。
また、質の高い精油を生産するための取り組みとして、「日本月桃」代表でもある碓井修理事が「生産現場から見た日本産天然精油の現在と未来」について紹介。さらに、インフューズドオイルの新しい技術「LLi抽出法」を確立した長島司理事は、「信頼できる精油を提供するために、そして水蒸気蒸留について」、技術者の立場から解説を行う予定だ。
当日は質疑応答も設けられ、アロマセラピストから日本産精油メーカー、林業家、医療・福祉関係者、美容業界関係者、一般ユーザーまでどの立場の人にも役立つ内容となっている。
日本産の精油はサロンで使うだけではなく、環境の保全、人と人とのコミュニケーション、健康意識の増進、日本の文化を再継承するツールにもなる。日本産精油に興味がある人は、 “新しい気づき”が生まれる1日となるはず。 ぜひシンポジウムに足を運んでみよう。
開催日は、2019年3月10日(日)12時30分~17時30分。場所は、明治大学紫紺館3階S3・S4会議室(東京都千代田区神田小川町3-22-14)にて。 参加費は、一般9,000円、会員1,000円。(申込前に会員登録をすると、会員価格で参加できる)定員は80名。
詳細・申し込みは、(一社)日本産天然精油連絡協議会事務局(担当:平塚)https://j-neoa.or.jp/inq/inq2.html まで。