オラクルカード『日本の密教カード』(ヴィジョナリー・カンパニー)が、昨年12月の発売から約1カ月で重版となり、今話題となっている
密教とは、その名の通り“秘密の教え”であり、大日如来が説いた深遠な教義を師から弟子へと伝えていく仏教のこと。日本では、空海(弘法大師)が唐に渡って習得した教えを伝えたことにより、広く知られるようになった。とはいえ、その世界は神秘に満ちており、容易に全容を知ることは難しく、一から密教について学ぼうとすれば、膨大な時間と多大な努力が必要とされるだろう。
この複雑で難解な密教の世界を44枚のオラクルカードにしたのが『日本の密教カード』で、分厚い学術書を開かなくても、日常的に密教の世界に触れることができるようになっているのが特徴だ。
著者は、高野山真言宗の阿闍梨であり、牧野山蓮乗院の副住職を務める小瀧宥瑞師。44尊の仏さまについての解説を分かりやすい言葉で解説しているほか、カードのイラスト監修も手がけている。カードのイラスト・メッセージを担当したのは、イラストレーターの奥田みき氏。エンジェルカードを多く手がける奥田氏による色鮮やかに描かれた優美で繊細な仏様の姿が美しく、眺めているだけでも心を落ち着かせれくれる。
あなたの知りたい事を明確にして、心を落ち着かせてカードを引いてみる。44尊の仏さまが、歩く道を明るく照らしてくれるはずだ。通常のオラクルカードと同様に、解説書を見ながら、また、カードのイラストから受けるインスピレーションでリーディングすることも可能だ。
なお、製品には、もっと密教の世界について知りたいという方のために、カードの解説書とは別に「入門ガイド」をご用意。“「如来」や「菩薩」「明王」って何?”“私たちの身近なところにはどのような仏さまがいらっしゃるの?”“曼荼羅って何が書かれているの?”など、一歩踏み込んだ内容について解説されている。
子供の頃から、葬儀や法事、墓参などで寺院に足を運ぶことが多いのに、意外とよくわからない仏さまの世界に、オラクルカードを通じて触れてみてはいかがだろう。真理の一端に近づけるかもしれない。
『日本の密教カード』(ヴィジョナリー・カンパニー)
価格:3630円(税込)
内容:カード44枚、解説書110ページ(表周り含む)、入門ガイド8ページ