痛みと感情ケアのパイオニアとして活躍するジョナサン・ベナビデス氏による「発達障がい、自閉症、ADD/ADHDとアロマセラピー入門」セミナーが、2月27日(土)に自然療法の国際総合学院IMSIの主催で開催された。
オンラインでの受講形式となり、全国からアロマセラピスト、子育て中や専門職の方など80名が参加した。
自閉症を持つ方に対し、アロマセラピーを行うことは、「家族と心が繋がっていた頃」の記憶を呼び覚ますことにつながる非常に効果的な方法である。それは、嗅覚は、“過去の記憶との結びつき”が深いからだ。
そして、精油選びで大切なことは、必ず本人が参加すること。そのときの心の状態で、気になる香りや心地よい香りが異なる。
さまざまなタッチケアの手法がある中で、非常に印象的だったのが、“I Love Youタッチケア”である。やり方はシンプルで、足にアロマオイルを塗り、指で「II Love You」と書くというもの。この手法を使うと、それまで話さなかった子どもが「これをするとハッピーになる」と、ポジティブな言葉を発し、親が涙することがよく起こるそう。
ADD/ADHDを持つ方は、睡眠や学習問題だけではなく、ストレス対処、社会生活におけるさまざまな問題を抱えているが、嗅覚が歪んでいる方も少なくはない。そんな方にとって、アロマセラピーを行うことは、嗅覚の改善だけではなく、集中力や落ち着きを取り戻すサポートにも繋がるだろう。
好きな精油を入れて持ち運べるインヘーラーを持参し、香りをかぐことで、仕事の合間や重要な日に、気持ちを落ち着かせ、集中力を高めることもできる。
アロマセラピーは、リラックス効果が期待でき、今でも多くの人たちに使われているが、今回のセミナーで、発達障がい、自閉症、ADD/ADHDにも効果的であることが分かり、アロマセラピーの可能性がさらに広がった。
自然療法の国際総合学院IMSI
https://www.imsi.co.jp