5月30日(火)、グリーンフラスコにて、「セラピストのための“知っておきたいSDGs”」Zoomセミナーが開催された。講師を務めたのは、雑誌「セラピスト」のライターとしても活躍するサステナブルハーブ編集室の近藤圭子氏。今回は、Zoomセミナーに参加した際の模様を紹介する。
取材・文 セラピストONLINE編集部
そもそもSDGsってなんだろう?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標のことをいう。また、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されている。
一緒に考えたい、植物たちの「今」と「これから」
温暖化の深刻化により、動物や植物などが絶滅の危機に晒されていることは近年よく耳にするが、アロマやハーブに携わる人たちが知っておかなければならない事実がある。それは、アロマテラピーの際に使用するいくつかの植物たちにも影響が出ているということだ。
今年も、桜の開花が早かったことなどがニュースでも紹介されているが、気候の変動が極端になってきている影響で、馴染みのある植物たちの命が今、奪われようとしている。これは、アロマやハーブを扱うセラピストにとって、とても重要な問題だ。
ハーブティーのライフサイクルから分かること
ここで、ハーブの一生を考えてみよう。ハーブが私たちの元へ届くまで、そしてその後のサイクルは以下のようになっている。
【育てる→乾かす・包装する→運ぶ→淹れる・飲む→捨てる・リサイクル】
なんとこの中で一番CO2が排出されているのは、「淹れる・飲む」サイクルのときだとする調査があるという。これには、セミナー参加者たちも驚いていた。
私たちにできる、「大きな変化」につながる「小さな1歩」とは?
今、私たちには何ができるのか……例としてあげられた方法は、とてもシンプルなことだった。例えば、飲む分だけお湯を沸かすこと。水の使用量を減らすことも地球環境を守るために役立つ行動だと教えてくれた。
また、これらの事実を知った参加者からは「活用の仕方を伝えていくことも大切だと感じた」「ハーブや精油が上手に手に入らなくなれば、セラピーに活用することができなくなるので、セラピストはもっと関心を持つべき」などの声が上がった。
今、私たちに必要なことは……
緑を守ることは、私たちの未来を守ることにつながる……そのためには、まず、今を知ることが大切なのではないだろうか。そして、他人事ではなく、自分事として捉え、今の私たちにできることから始めてみても遅くないのかもしれない。
取材後に、セミナールームの目の前にあるグリーンフラスコ自由が丘店に立ち寄ると、スタッフたちが笑顔で迎え入れてくれ、温かなハーブティーを出してくれた。今回のようなセミナーに参加すること、そして、同じ気持ちで働く仲間たちと、環境について、植物の命について語り合う時間をつくってみることも、きっと私たちが暮らす地球の未来を救うことにつながるだろう。
SDGsについては、2023年セラピスト8月号(7月7日発売)でも紹介する予定。
プロフィール
近藤圭子さん
JAMHA 認定ハーバルプラクティショナー、AEAJ 認定アロマセラピスト。企業等のサステナビリティ情報開示を支援してきた経験を踏まえ、セラピストさんとともにサステナビリティを学びたいと活動中。
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