「第8回ライフスタイル Week【春】」と「COSME Week 2025 Tokyo」が、1月15日(水)〜17日(金)の3日間にわたって、東京ビッグサイトにて開催された。全国から約50,000名が来場し、盛況のうちに幕を閉じた。
今回の「ライフスタイル Week」は、新たに「インバウンド向けグッズEXPO」を同時開催。工芸や木工、和柄のものなど日本の伝統的な文化を取り入れたグッズが多く出展したため、海外のバイヤーの姿も多く、賑わいを見せていた。また、第2回目となる「推し活グッズEXPO」には、香水や入浴剤などあらゆる業種が参入し、市場規模の充実した様子が窺えた。
下記に、全体の傾向や各ブースで注目の商品についてレポートする。
たしかな存在感を放つ植物由来グッズ
パッケージなど外装のインパクトを打ち出す出展が多くある一方、植物由来のものやオーガニック製品の品質重視な商品も存在感があった。「深吉野よもぎ」や「床井柚子園」など、それぞれヨモギや柚子のひとつの植物をブランド化して多種類の商品を打ち出す出展が見られた。
サクラ、カモミール、和みんと…石鹸⁉︎
色とりどりの優しい色合いが並ぶ老舗石鹸メーカー「丸菱石鹸」の展示ブースは、それぞれに人気のアロマが配合されていて、訪れた人は色や香りを楽しんでいた。また、竈焚き石鹸を熟成させた「純石鹸」や、マカデミアオイルを配合した「冬の石鹸」などこだわり商品が見られた。さらに、持ち運びに便利な紙石鹸「ぽっけん」や、本物と見間違う「チョコレート石鹸」などユニークな商品も。また、サロン用にオイル商品も扱っていた。
和の Good Goods を再発見!
海外のバイヤーを意識した、和の商品が多くの人を惹きつけていた。水引や折り紙による従来人気の雑貨だけでなく、「畳雑貨」などとして日本のバイヤーにとっても目新しいものも多くあり、“再発見”につながったのではないだろうか。
観賞用稲ブランド、「祝い茜・祝い紫」
立ち寄り客が絶えなかったブースのひとつが、観賞用稲・「祝い茜・祝い紫」の展示ブース。秋田県大仙市で生まれ、生産されているこの希少な稲は、現在、秋田県で花屋を兼業している「kireine」よりスワッグやリースなどに製品化され、今年初出展された。
サスティナブルなコスメや事業
資源の利活用するサスティナブルな商品や日本ならではの原料に注目している商品もあり、来場者の目を引き付けていた。
サロン向けタオルレンタル
筆者が注目したのは、株式会社アールエスエスのタオルレンタル事業。数日ごとに回収に来てくれるので、洗濯&乾燥の必要がなくなる。さらに、オイルの使用を想定し「二度洗い」をしてくれるので、オイルトリートメントのサロンはかなり助かるだろう。また、タオルの種類も、シンプルなデザインのものから高級感ある今治タオルまで揃えている。
今回は海外にもアピールできる商品が目を引いたが、おそらく日本人である私たちにとってもオリジナルな原料、エコな発想のもの、見過ごされてきた伝統の魅力などを再認識することができた展示会だった。
なお、「第20回 ライフスタイル Week 【夏】」が同じく東京ビッグサイトにて2025年7月2日(水)〜4日(金)に開催される予定だ。