「クレイセラピーの未来と革新〜クレイセラピー研究最前線より〜癒しの力を科学する」をテーマに、国際クレイセラピー協会(ICA)主催による、第1回クレイセラピーシンポジウムが3月23日(日)に開催された。会場(Atlya参宮橋 / tsugumono cafe)とオンライン配信の同時開催。

ICA国際クレイ協会・理事で、電子工学博士のラース・ソンダーガード氏

クレイの自然療法は古来から用いられてきた
シンポジウムには、クレイセラピーの第一人者であり、ICAマスター講座の専任講師として指導する福島麻紀子氏、そして電気工学博士で自然療法の研究開発者でもあるラース・ソンダーガード氏がオーストラリアより緊急来日。
両氏の基調講演をはじめ、マスター講座の修士号を取得した8名のクレイセラピストが、クレイセラピーにおける最先端の研究成果が披露された。
またパネルディスカッションでは、これまでにない多角的な視点からクレイセラピーの未来を探求。クレイが医療へ応用されていく未来、人工クレイの可能性などについても語られた。

月のリズムに応じたクレイセラピー
研究発表では「【月のリズムで使う大地の恵みクレイ】4種類を用いたフェイスパック4週間継続による肌、睡眠、体と心の変化について」有川 俊子氏によると、新月、上弦の月、満月、下弦の月と、月のリズムに応じた4種のクレイを4週間継続使用した結果、肌や睡眠、心身にどのような変化を及ぼすか、104名の女性を被験者として調査された。

クレイウォーターも振る舞われた
たとえば、新月は心身を浄化し、新習慣をスタートするとよい頃のためクレイを使いはじめるにもいい時期。カオリナイト、ゼオライトを配合した作用の穏やかなクレイを使うなど、月の4つのリズムに合わせたクレイが用いられた。
その結果、まず肌については、明るさ、ハリ、潤いや毛穴、シミ・ソバカス、皮脂バランス、肌トラブルなど、一週間目に大きな改善が見られ、効果が維持された。
いっぽう身体のだるさやむくみ、頭痛、冷えや寝つき、気分の落ち込みや疲労感、不安感といった心身、睡眠に関する項目では、大きな改善は見られなかったが、いずれも緩やかな改善傾向があった。

パネルディスカッションでは活発な議論が交わされた

クレイの未来へ期待が高まる
ほかにも精油とクレイ、中医学の視点から生薬とクレイなど、さまざまな見地からクレイの科学的なエビデンスが研究された。肌への効果のみならず、肩こりや頭痛、不安感などの心身の不調、またストレートネックの改善についても科学的に検証された。
科学的エビデンスを研究された本会を契機に、クレイの未知なる可能性、今後の展望へ期待が高まる。

ICA顧問・福島麻紀子氏、ICA理事・ラース・ソンダーガード氏
『クレイセラピーの未来と革新〜クレイセラピー研究最前線より〜癒しの力を科学する』
■主催・取材協力/国際クレイセラピー協会
■開催/2025年3月23日(日) 会場・オンライン 同時開催