株式会社リクルートライフスタイルが手掛ける、美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」。そこが毎年実施している、過去1年間におけるサロンの利用実態調査「美容センサス」の2019年上期版(2018年3月〜2019年2月)が、6月13日に公表された。
<リラクゼーションサロン>では、男女とも利用回数・金額が前年から増加を示した。[衣服を着たままで受ける施術][衣服を脱いだ状態で受ける施術]に関わらずこの傾向が見られたことから、身体のメンテナンスや癒しを求める人が増えてきているようだ。
最も大きく伸びたのが15〜19歳女性で、959円増(前年比32.2%)。早い段階でリラクゼーションに親しむ兆しが感じられる。
<エステサロン>では[フェイシャル][ボディ/痩身]ともに、女性全体での利用料金額が増加した。特に、女性が1回のフェイシャルに掛ける金額は、過去7年で最高額の6,831円に。
利用の多かった施術部位(悩み解消項目)は、[フェイシャル]では「肌のくすみ」、[ボディ/痩身]では「背中」「おしり」となった。昨年あたりからじわじわと流行し始めた“美尻”の概念なども影響か。これまで意識しづらかった細部にまで、美容意識が高まってきたのが特徴的だ。
店販購入が25.4%と高かったのは、女性の[フェイシャル]。これは、香りや触覚に敏感な顔周りだからこそ、施術時に粧材の品質への実感を得られたためと推察される。これを裏付けるように「購入のきっかけは?」の質問に対する回答でも、1位の「サロンのスタッフに勧められたから」に次いで、「施術中の使用感がよかったから」が35.3%を占め2位にランクインしている。
またいずれの部門でも、サロンの予約方法は「ネット予約」が「電話予約」を上回ったのも興味深い。40代女性では遂に「ネット予約」が「電話予約」を逆転。スマートフォンの圧倒的普及の影響が大きく、サロンやメニューをスマートフォンで探し、そのまま予約操作する人が増えていると考えられる。
これからのサロン選び・施術選びは、より早く流行をキャッチし、ポジティブに自分の好みを求めていく傾向にあるのかもしれない。