PR「性虐待にあった女性の妊娠・出産・産後ケア」ワークショップ

投稿日:2017年3月13日

全米から50人の医師、看護師、セラピストらが参加した

出産の寄り添いをする、「ドゥーラ」を養成する教育機関が開催!

 2月24〜25日の2日間にわたり、アメリカ・シアトル郊外にある自然療法医学のバスティア大学にて、「性虐待にあった女性の妊娠・出産・産後ケア」のためのワークショップが開催された。
 主催のシムキン・センターはバスティア大学内にクラスを持ち、出産の寄り添いをする「ドゥーラ」を養成する教育機関である。今回の講座は、より専門性が高い内容で、小児期に父親や見知らぬ男性から性虐待にあった経験のある女性が、妊娠・出産・産後を迎えたときに、少しでも苦痛なく穏やかに過ごすための、ドゥーラの寄り添いについて考えるワークショップだった。
 日本でもつい先日、元タカラジェンヌの女性が、実父からの性虐待をカミングアウトしたことは、記憶に新しい。児童相談所に寄せられた虐待相談の内、性虐待は2%であるが、実情は把握できておらず、遥かに多いであろうと言われている。
 一般的に、ドゥーラがお産の寄り添いをするときには、産婦の女性がリラックスするように促し、陣痛の痛みを和らげるためのマッサージを行うことが効果的であるが、性虐待サバイバー女性の場合は、それらが逆効果になることもある。
 なぜなら「リラックスしてください」と言う言葉が「脅迫」となり、モニターや点滴などの医療器具が「拘束」を蘇らせるからだ。また、ドゥーラによるタッチに「嫌悪」を抱くこともあるという。
 そのため、何がその女性にとって快適なケアか、妊娠中から、しっかりヒアリングしておくことが重要である。そして出産の当日は、「ここは安全な場所であり、守られている環境であること」を伝える。
 このようにドゥーラは、ストレスを取り除くことに最大限努めなければならない。そして時には、恐怖や怒りの矛先が、ドゥーラに向けられることもあるが、そんな時はこの言葉を覚えておくとよい、とシムキン氏は言う。

I may be the target right now, but.I am not the reason.

 今講座には、全米から50人の医師、看護師、セラピストらが参加した。日本からも、筑波大学医学医療系助教・杉本敬子氏、マタニティ・セラピスト・スクール(http://maternity-school.com)代表・原田香氏らが参加し、次のように語った。
「出産のケアは、ぜひもっと多くのセラピストに関心を持っていただきたい分野。可能性をさらに広げることができる。まずは、姉妹や友人の出産に、セラピストとして付き添ってみることをお勧めします」

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