3月27日(火)、桜咲く春の日差しの中、ボディワークの1つである、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスを体験できるイベント「クラニオ・デイ」が、東京・神楽坂で開催された。
「クラニオセイクラル」とは、「頭蓋=クラニアム」と「セイクラル=仙骨」を合わせた言葉で、一般には、頭蓋仙骨療法と言われている。
セラピストがクライアントに優しく触れることにより、共に静まり全体性につながっていくものであるが、クラニオセイクラルの創始者・W.G.サザーランド博士は、頭蓋〜脊髄・仙骨に至る部分に、肺呼吸などとは異なる、原始的な “生命の呼吸”も知覚できるとしている。
(右の写真が、サザーランド博士)
主催者の一人であるセラピストの山田岳さんは、「クラニオセイクラル・バイオダイナミクスのセッションでは、クライアントとともにセラピストの心身を静めていきます。すると、クライアントに安心感が生まれることにより、生命の呼吸が表れるのです。生きる力が呼び覚まされ、身体、心、魂が健やかさに向かっていきます」と語る。
イベントでは、言葉で説明するよりも体験してもらうことを優先したいと、座学などはあえて設けず、8名のセラピストが50分のセッションを20人の方に提供した。
(セッションの様子)
体験した参加者からは、「自分の身体をより内側から見ることができ、本来のダイナミクスが感じられました」という声や、「悩んでいたことで自分を責めていたけど、セッションを受けて、悩みも自分も受けいれることができた」「楽になった」「自分と向き合うことができた」などの感想が聞かれた。
また、プラクティショナーからも、「楽しかったです。静けさの中であっという間に終わりました」「サザーランド博士に感謝しつつ過ごせた一日でした」といったフィードバックがあった。
「クラニオセイクラル・バイオダイナミクスで呼び覚まされる呼吸…。この呼吸こそが、”全体と調和しながら私たちの身体を形作る力”となっているのではないか、とバイオダイナミクスのセラピストは考えています」と山田さん。
次回「クラニオ・デイ」は、来年に開催予定。東京ほか、開催場所を広げることも企画している。
ただ共にいて、触れるだけでありながら、命の息吹を感じられるダイナミックなセラピー。ぜひ今後の予定もチェックしてほしい。
詳細は、Afferent(https://www.afferent-psychosomatic.com/)まで。