「Relaxation Contest JAPAN 2019」ファイナルが、10月17日に有楽町のヒューリックホール東京で行われた。一般社団法人 日本リラクゼーション業協会が主催する本大会は、「セラピストの部」と「スペースの部」の二部門に分かれており、6~7月に行われたセミファイナルを経て、この日、ファイナルを開催。8人のセラピストと8つのサロンが、日頃の成果を大勢の観衆の前で披露した。
「セラピストの部」は、「愛されるセラピスト」を審査テーマとし、実際の接客の様子をリアルに披露する「接遇ロールプレイング」と、セラピストの未来展望を語る「想いのスピーチ」とで審査を行った。
結果、グランプリは「Re.Ra.Ku西武新宿ペペ店」の山田温子さんが、そして準グランプリは、「Re.Ra.Ku西友東陽町店」の市川彩さんが受賞した。
一方の「スペースの部」は「愛されるセラピスト」を審査テーマとし、100万円で叶える、より魅力的なお店作りをそれぞれがプレゼンテーション。質疑応答を経て、グランプリは「Re.Ra.Kuユーカリプラザ店」が獲得した。また準グランプリは、「天然温泉三峰」だった。
セラピストの部でグランプリを獲得した山田温子さんは、ブライダル関連の仕事を経てセラピストになって4年目。グランプリを獲得した直後に話を伺った。
——今回のコンテストは、普段のセラピストの実力が純粋に反映されるレギュレーションでしたが、普段どのような接客を心がけていますか?
山田さん 悩みを聞き出そうと思ってしまうと、圧を感じさせてしまうかもしれません。そのため日頃の接客の際には、お客様がその場所で自然体でいることができる空間作りを意識しています。お客様がありのままでいることができれば、緊張することもないでしょう。
お客様1人ひとりには日常があります。もしかしたら、会社で辛いことがあったかもしれません。そんな時、サロンでも同じように緊張して過ごしてしまったら、ここに来ていただいている意味がないと思います。その方が素に帰れる空間を提供するのが、私のモットーです。
——いつもセラピストとして心がけていることを教えて下さい。
山田さん 私の目標は、お客様自身にセラピストになっていただくことなのです。私がほぐしたお客様が元気になれば、その方が笑顔にしたい大切な人の心もほぐすことができますよね。目の前の方を笑顔にするのは当然であって、その方に心の余裕が生まれて、気持ちの余裕が生まれて、その方が接する相手が笑顔になる。こうした幸せの連鎖を起こすための、最初の発信源になりたいと思っています。