日本におけるタッチングの第一人者・山口創先生が、静岡県掛川市に委託されて、スキンシップに関する研究を行った。3ヶ月間、園と家庭でスキンシップを増やす保育園と、通常の活動だけをしてもらう保育園とで、オキシトシンの量や子供の行動を比較。その結果、スキンシップを増やした保育園の方が、より多くオキシトシンが分泌され、さまざまな良い効果が出ることがわかった。
主な変化は次の3点。
◯オキシトシンの上昇
◯多動や不注意の減少
◯向社会性の上昇
掛川市では、この結果からリーフレットを作成。現在、下記よりダウンロードして読むことができる。
http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/life/kosodate/shienjigyou/skinship.html
タッチングの効果は子供に限っていえることではない。アロマテラピーやリフレクソロジー、マッサージといった人を癒す技術にも同じことがいえる。
研究を行った山口先生は、『セラピスト2016年8月号』において「触れることが心身に及ぼす影響は、想像以上に大きいものがあります」といっている。
さらに「タッチングはあらゆる場面で、相手の不安、不快、不穏などの症状から<不>を拭い去り、ポジティブなものに変えてくれます。(中略)人間が本来持つ自然治癒力を賦活させるところに、タッチングの醍醐味があります。セラピストのみなさんは、機械的に触れたり、触れるためのスキルにとらわれることなく、人と人との身体レベルでの深い同調が生まれるタッチングの本質を感じてみてください。これからの日本にとって、誰でも、いつでもできるタッチングは、ますます大切になってくるでしょう」と、タッチングの重要性を伝えた。
さて、6月4日(月)は、山口創先生をはじめとする日本タッチ協会主催のタッチングセミナーが開催される。セミナーでは、この掛川市で行った研究についても詳細が語られる。
6月4日(月)開催「人生に触れるタッチセミナー」
残席僅か! お申込み受付中
http://www.therapylife.jp/seminar/touch-2018/