【特別連載】「アロマやハーブによる感染予防の具体例」グリーンフラスコ代表 林真一郎(薬剤師)

投稿日:

家庭でできるウイルス感染の予防方法を提案します。

まずは、アロマやハーブの可能性と限界を認識すること。つまり罹患して症状が重い場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。

そのうえで、まずはニアウリやクロモジの精油を蒸気吸入します。呼吸器系感染症の感染経路である鼻粘膜の免疫システムの主役は、分泌型IgAによる粘膜免疫応答であり、それを誘導するには蒸気吸入がとても有効です。一方で経口では、小腸などのIgGが誘導されます。したがって感染予防に関しては、そもそも危険な精油の内服より吸入の方が有効かつ安全といえると思います。

ハーブは、エキナセアのハーブティーを1日3~6杯服用します。ドイツなどで話題になっているシスタス(ムラサキゴジアオイ)というハーブも、ポリフェノールによる抗ウイルス効果が期待できます。

林真一郎薬剤師セラピーライフエキナセア

エキナセア

また、喉(スロート)ブレンドというタイムとセージとフェンネルの3種をブレンドしたハーブティーをお勧めしています。就寝前に良質のはちみつを口に含んで咽頭のあたりをコートするように行き渡らせてから飲み込みます。さらに強力なのは、アピセラピー(蜂療法)で用いるプロポリスです。スプレー容器に入れ換えてから咽頭に向けて噴射します。

感染予防にはライフスタイルの改善が大切です。食事は野菜スープなど体を温め免疫力を高めるものを摂取し、反対に清涼飲料水や冷酒など体を冷やすものは控えます。寝室にはラベンダーの香りを漂わせるなどして質の高い睡眠を確保します。また、必ず鼻呼吸を行い、口から冷気を吸わないようにします。

精神的なストレスも免疫系にダイレクトに影響を与えるので日頃からストレスの緩和を心がけましょう。

 

文◎林真一郎(はやししんいちろう)

東邦大学薬学部薬学科卒業。グリーンフラスコ研究所代表。薬剤師。1985年に「緑の医学」をテーマにしたハーブショップ「グリーンフラスコ」をオープン。医師・助産師・薬剤師などとネットワークを作り、医学としてのハーブ療法の普及に取り組んでいる。

おすすめ記事

足の赴くままに、新しいスイーツと、チャクラを発見!?

 こんにちは、編集部のSです。  先日、私用で新宿の伊勢丹へ行ってきました。目的の買い物を終えた流れで、新宿の伊勢丹へ行 …

五感で癒されるイベント!

こんにちは!セラピスト編集部の青木です。   五感を癒す、さまざまなワークショップが体験できる 4月9日(日) …
no image

アロマで自立支援!障がい者アロマセラピストの誕生物語

こんにちは(=⌒▽⌒=) 編集部の諏訪です。 本日、2月29日はまたしても東京に雪が・・・。 今年の冬は本当に寒いですね …

おすすめセミナー

おすすめ書籍&DVD