ヒーラー中島由美子が感じたバリ島のスピリチュアルイベントと、ウブドで会った人たち

投稿日:2024年5月22日

長年にわたり東南アジアと日本を行き来し、各国のセラピーを体験している株式会社シャンティ アジア プロモーション代表の中島由美子さん。自然療法士、レイキティーチャー、催眠療法士などさまざまな資格をもつ「セラピストのプロ」である中島さんが、先日バリ島ウブドで開催されたヨガ・ダンス・音楽がコラボしたスピリチュアルイベント「Bali spirit festival」に参加、そのレポートが届きました! その他にも、バリ島のウブドで会った3人の著名な方のお話も紹介します。

文:株式会社シャンティ アジア プロモーション代表 中島由美子

 

今年で17回目を迎えた「Bali spirit festival」

「セラピスト」読者の方、セラピーやヒーリングやヨガに関わっている皆さまにとって、バリ島は「神々の島」「スピリチュアルな文化」「ヨガとエステの留学先」として有名であり、興味を持つ方が多い場所だと思います。
私にとっては過去40年の間に頻繁に出張で訪れているバリ島ですが、今回は5月1日から5日までヨガの聖地ウブドで開催されたヨガ、ダンス、音楽、ヒーリングの祭典「Bali spirit festival」に参加。その模様をご紹介します。  

私は「ホリスティックヒーラー」としてアジア各地のセラピーやヒーリングを学んできましたが、こうしたコアな(しかも高額な入場料の)イベントに世界中から7000人以上の参加者が集まるのは、世界的にスピリチュアルな価値観が当たり前となってきたことの現れだと実感しました。
ウブドは今でこそ500メートル歩けばヨガ教室が見つかるような土地ですが、このイベントでは1番の老舗ヨガスクール「Yoga Barn」をメインとした広い会場の至る所で、世界的に有名なヨガや瞑想、セラピーの指導者によるセッションが行われていました。

   

その種類をざっと挙げただけでも、タイやインド、ネパール人の僧侶による瞑想セッション、世界のヨガ指導者によるヨガクラス、大きなプールを使用した水中セラピー、ブレスワーク、サウンドセラピー、オーガニックやローフードのフードセラピー、キールタン、マントラチャンティング、クリスタルボウル、ゴンセラピー、ジャンベ、バリのケチャダンス、トランスミュージックやレゲエ、なんとポジティブなメッセージを乗せたヒップホップのジャンルのステージまでと、とにかく多彩!

「どの国のどんな宗教のどんな人間であっても、好きな音楽を楽しんで踊る権利がある」という自由な空気で満たされた空間で、世界各国から集まった人達が学んだり、踊ったり、語り合ったり、ヨガや瞑想をしたり、ヒーリングを受けたり…。私にとっても豊かで平和な時間を過ごすことができた5日間になりました。

 

5日間に渡るビッグイベントが、平和的に運営可能な理由

アメリカ人スタッフの方に「私の感覚だと入場料が最低で約15000円からというのは高いと感じますが、入場無料にしてワークショップ毎に参加費を支払うという一般的なイベントスタイルにしないのは何故ですか?」と聞いたところ「貴方はアメリカの野外パーティーやロックコンサートに来たことはありますか? 何千人も集まれば会場の混乱や喧嘩などのトラブルや終わった後のゴミの量は本当に酷いものです。このイベントをバリという“美しい島”でやるなら、この島にリスペクトを持った人に来て欲しい。入場無料にしないのは、その辺にゴミを捨てて平気という人達をたくさん集めたいイベントではないからです」と説明してくれました。  

私は若い頃、音楽プロモーターの仕事をしていたため、野外イベントの設営、配線、音響、オペレーション、デコレーションにどれだけの費用と労力が掛かるか、さらに終わった後の撤収、掃除、捨てられた大量のゴミの処理などがどれだけ大変か、身に染みて分かります。  
その大変さを思い出し、「バリにも参加者にも敬意を持って参加するための費用」がこの値段設定だったのだと納得できました。

実際にこのイベントは、7000人規模の参加者にしては終わった後のゴミの量が本当に少ないそうです。他者や環境に対する意識が高い方が集まると、5日間にもおよぶイベントがこんなにも“平和的に運営可能なのか”と感動しました。

 

参加者に新たな気づきをもたらすイベント

ちなみに、今回のイベント参加者のほとんどは欧米の方という印象。日本人の参加者は多くありませんでしたが、とある日本人女性グループにお会いし「何を目的に、このフェスティバルに来たのか」と聞いてみると、こんなお話を伺うことができました。

「ヨガと呼吸法のクラスに参加するために来ました。私のヨガの先生から“(先生の)師匠がインドからこのイベントに来るので、参加するならインドに行くよりバリに行く方が楽だよ”と聞いたので」

「このイベントでいくつかクラスを受けました。バリ人とインド人の先生が異口同音に“まず今ここにいる貴方の内面が平和でないならば、いつか、世界のどこかで平和になれるということはないのだから、今ここの自分の内面にマインドフルに気づきなさい”と教えてくれて、それが心に沁みました。日本に帰ったらまたストレスフルな日々が続くので…。でもバリで内面が変化したら、日本の日常も見方が変わるかも、と思います」  

「私は初めてのバリ島ですが、何より日常が素晴らし過ぎます。鳥の声で目覚めて、ヨガや瞑想に没頭していても誰も変な目で見ません。そして食事は当たり前のようにオーガニック食が手軽に手に入れることができます。バリ人は穏やかで、またバリに来るために仕事を頑張ります!」

私にとっても40年前に訪れたバリ島が「運命を変える旅」になりました。お話を聞かせてくれた彼女達の日本の日常がより平和なものになることを願います。

また、フランスやドイツから来ていたヨギーニ達の言葉も印象的でした。

「世界中どこでも争いや分断はあります。しかし、それと同様に世界のどこにいても自分を平和にして他者とリスペクトを持ってつながることもできます。このイベントには、同じ価値観の他者と出会いつながるために来ました」

「コロナで世界が分断された時、私の周りは心を病む人が増えました。その時、私はヨガと東洋思想に心を救われたので、今回はそれらをさらに学ぶためにここに来ました」

皆さんの話を聞いて、このようなイベントに参加する欧米人は東洋医学、東洋思想への理解とリスペクトが高いと実感しました。

 

ウブドの著名人【1人目】
ヨギーニにしてローフードシェフの田中さゆりさん

「Bali spirit festival」の他にも、バリ島では素敵な出会いがありました。
ここからは、ウブドでお話を伺った、3人の著名な方をご紹介します。

1人目は、ヨギーニにしてローフードシェフの田中さゆりさん。ウブド在住の外国人に圧倒的な人気を誇る「SAYURI HEALING FOOD」のローフード講師、フードコンサルタント、ヘルシーカフェプロデューサーとして、ワールドワイドに活躍されています。

田中さゆりさん

 

コロナ以降、私の昔からのバリ島在住の友人も多くが店を閉め自国に帰っていきました。そんな中で「コロナサバイバー」として、スピリチュアルな土地ウブドでビジネスとスピリチュアルを両立させたさゆりさんは、在住外国人にもリスペクトされる存在です。
実際にお会いしたさゆりさんは飾らず自然体で、子供のような笑顔が素敵な方でした。

「“体に良い”からではなく“美味しい”からという理由でローフードを食べて欲しいです。ウブドはオーガニックやスピリチュアルにこだわりを持つ人が多いですが、そうしたポリシーに関係なく食べることを楽しんでもらいたいです」

「コロナの時期は確かに大変でしたが、ツーリストがいない時期に、在住の外国人達の中で“こういう時だからこそ、人は孤独に過ごしてはいけない”という人が集まり、お店がコミュニティとしての役割を担っていました。そのおかげで苦しい時期を乗り切ることができました」

いつ行っても大盛況のお店。その吸引力の源は、美味しくエネルギーに溢れたローフードはもちろん、さゆりさんの人間力にもあると思いました。

田中さゆりさんがオーナーを務める「Sayuri Healing Food Café」

 

ウブドの著名人【2人目】
ルドラクシャオーダーメイド専門店の久美子さん

2人目は、スピリチュアルなお仕事に就いている人達に大人気の「Shiwa Rudraksha」を旦那様と2人で営む、日本人女性の久美子さん。こちらはルドラクシャオーダーメイドの専門店で、ルドラクシャ(菩提樹の実)のパワーに精通した職人のデディ氏と明るく前向きで大らかな奥様の久美子さんが、2人で頑張っています。

久美子さんと旦那様のデディさん

 

ルドラクシャには磁気電気があり、銅(10円玉)などで挟むとゆっくり回転したりします。この天然の磁気電気は人間の中枢神経を鎮めたり血圧を整えたりする作用があり、科学的にそれが解明できていなかった時代から“悟りを得た人達”がルドラクシャを神聖視して御守りとして使用していたのだそうです。このことは、このお店で初めて知ったのですが、本当に凄いことだと思いました。

工房で作られたオーダーメイドアクセサリー

 

「私には最初からスピリチュアルなポリシーや頑固さがなかったので、デディの言うことに従って素直に学ぶことができました。コロナの時期は地元の僧侶や聖職者がオーダーに訪れてくれたり、日本からネット注文があったりと、人の縁で乗り切ることができたと思います」と話してくれた久美子さん。

お2人との会話を通して、センスの良いデザインを担当する久美子さんと、確かな技術でそれを作品として完成させるデディさんの二人三脚の歩みが、お店の成功の原動力だったのだと感じました。

 

ウブドの著名人【3人目】
スパスクール「Menari-nari spa school」の校長・TRI先生

最後の1人は、私のバリマッサージの師匠のTRI先生。フランス人に大人気のウブドのスパスクール「Menari-nari spa school」の校長です。
TRI先生はヨーロッパでアロマテラピーやスウェデッシュマッサージ、インドではアーユルヴェーダ、バリでバリマッサージ、日本でレイキヒーリングを学んできたセラピーのプロ。各国でスパ・コンサルタントも務めており、バリのスパ留学やライセンス取得に関するお話を伺うことができました。

「Menari-nari spa school」の校長・TRI先生(写真右)

 

「日本人は高額な授業料を支払って、ライセンスを取ることにこだわる人が多いですが、確かな技術はバリを楽しみながらでも格安で取得することができます。申し込むことができるコース期間は、1日体験から最長2カ月までとさまざま。バリという特別な場所でパワースポット巡りや浄化の儀式などのリトリート体験をし、世界中の人達と交流しながらいろいろなセラピーやスパメニュー作りを学ぶことができます。日本語通訳の手配も可能です」

「さらにバリのディープな文化に触れたい方は、スパスクールに入学しなくても、日本語を話すことができるバリ人僧侶によるパワースポット巡りや聖水を使った浄化の儀式、パワーストーンやマーラーなどの御守りにマントラを入魂するなどの宗教儀式も、リトリートメニューとして体験できます」

「バリ島にスパ留学した方のお話を聞くと、“テストに追われて勉強ばかりで、行きたい場所に行く時間がなかった”“同じエリアに長期滞在だったので飽きてしまった”と言う方が多かったです。せっかく神々の島に留学に来たのなら、ぜひご自身も“バリの癒し”を体験して、“技術”ではなく“癒し”を提供できるセラピストになって欲しいと思います」

ジャワ島中部の古い建物を移築した建物の「Menari-nari spa」

 

バリ島での体験が“意識の変化”につながる

バリ島やインドでセラピーを学ぶと、内面が平和で安定したセラピストの施術を受けると、施術を受けている側の脳波や呼吸がセラピストに同調してくることが分かります。  

「頑張ることが美徳」とされリラックスが下手な日本人は、一見エネルギッシュに仕事をしているように見えても“実は免疫力は下がっている”という人が多いです。上質なセラピーを受けることは、脳波と呼吸を整え、未病の段階でのケアに大変有効なことなのです。

TRI先生のスパスクールは当社の「ヒーラーセラピスト養成講座」の提携校でもありますので、日本でもバリ島留学でも上質な癒しの技術を学ぶ事が可能です。    

今回は、コロナ禍の中でスピリチュアルとビジネスを上手く両立させてきたウブドの著名人3人を紹介しました。

若い時に「バリ島で得た気づき」で私の運命が良い方向に変わったように、バリで体験した「神と共に在ることが当たり前の日常」「癒し」「意識の変化」などが、あなたの日本の日常を少しでも平和なものに変えてくれることを願います。

Be here now in peace.
Om shanti.

 

著者プロフィール

中島由美子
(株)シャンティアジアプロモーション代表。ホリスティック数秘術協会代表。自然療法士、ホリスティックヒーラー、催眠療法士。「天が味方する! 引き寄せの法則」講師。
風の時代になり、この3次元からどんどん店舗や商品、業種などが淘汰されて消えています。先を見通せる「スピリチュアルな感性と技能」と「現実的なビジネスセンス」の両方を学ぶと、コロナ時代でも生き残れるビジネスができます。地方都市の8畳間のカウンセリングルームからスタートし、20余年で年商1億円企業に発展させた当社の豊富な知識と経験をもとに、皆が幸せになれるスピリチュアルビジネスのノウハウをしっかりお伝えします。

 

 

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