私たちは、目だけでなく皮膚からも色を感じ取り、色によって気持ちや時間感覚まで左右されているのを知っていますか?
お客さまが「心地いい」と感じる空間には、色が大きく影響しているのです。そこで今回は、「ナーベルLtd.」の色彩教育マネージャー・伊熊知子さんが、「リラックス」「元気になる」「ラグジュアリー」など、サロンのコンセプトに合わせた配色バランスを紹介します。
文◎伊熊知子
TYPE1「シンプルナチュラル」~リラクゼーション系サロン向き
コンセプト:リラックス・癒し・オーガニック
全体をベージュ系の濃淡で仕上げます。色の変化が少ない単調さを補うため、素材感にバリエーションを持たせましょう。アクセントカラーをパステルカラーやアースカラーに変更することで、マイナーチェンジしやすいコーディネートです。
ベースカラー | ベージュホワイト |
アクセントカラー | ホワイト・アクア |
アソートカラー | ダークベージュ・ピンクベージュ |
TYPE2「森のリゾート」~リラクゼーション系サロン向き
コンセプト:森・エコ・植物
森の木々を連想するグリーンとブラウン。明るい色と暗い色の濃淡がすっきりとした印象と落ち着き感をあたえます。
ベースカラー | オフホワイト・キャメル |
アクセントカラー | グリーン |
アソートカラー | ダークブラウン・ダークグリーン |
TYPE3「アメリカンポップ」~個性派向き、クイックマッサージ店など
コンセプト:元気になる・アメリカン・フィフティーズ・ポップ
元気になれる!をテーマにしたカラフルな空間。オフィス街のクイックマッサージ店などお客さまの滞在時間が短いサロンにもオススメです。
ベースカラー | ホワイト |
アクセントカラー | ビビッドなレッド・オレンジ・グリーン |
アソートカラー | ライトイエロー |
TYPE4「深海」~個性派向き、酸素カプセルのサロンなど
コンセプト:海中・深い眠り
深い眠りを誘うブルー系でまとめます。照明も控えめにするといいですね。青が鮮やかすぎると寒々しいので、ほどほどの鮮やかさにおさえましょう。酸素カプセルを扱うサロンなど、体力の回復・安眠・心を静めたいお客さまの多いサロン向き。
ベースカラー | ダークブルー・ネイビーブルー |
アクセントカラー | ホワイト・オレンジ・ダークブラウン |
アソートカラー | ライトブルー・サックスブルー・ターコイズ |
TYPE5「キュート&モダン」~ビューティー系サロン向き
コンセプト:キュート・キラキラ・モダン
女の子らしいピンクを中心に明るくまとめます。アクセントにブラック系の色を入れることで辛口テイストをミックスしてもいいでしょう。オシャレに敏感、可愛いモノが大好きな若い女性の多いサロン向き。
ベースカラー | ホワイト・ペールピンク |
アクセントカラー | ビビッドピンク・ブラック |
アソートカラー | ライトピンク・ライトオレンジ |
TYPE6「エレガント」~ビューティー系サロン向き
コンセプト:エレガント・ラグジュアリー・フラワー
花を連想させる優しく女性らしい色づかいです。少しくすませた色が落ち着きと洗練を表現します。流線型のデザインと組み合わせましょう。洗練された大人の女性の多いサロン向き。
ベースカラー | オフペールグレイ・ベージュホワイト |
アクセントカラー | レッドパープル・フーシャ |
アソートカラー | ラベンダー・ライラック・ベージュ |
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