古代世界、女神は一つの統合された女性性の神秘の象徴でした。しかし、ギリシャ神話以降、その偉大な力は男性神へと引き継がれ、次第に小さく細かく分けられてしまいました。分断された女神たちを自分の中に再び統合し、ハーモニーを奏でさせるのが「内なる女神」の旅路です。
下記の「内なる女神」診断チャートを使って、現在の自分に一番影響を与えている女神を見てみましょう。自分の内側には、どの女神が息づいているのでしょうか？
監修◎Tarika（一般社団法人 タオイストジャパン代表） イラスト◎ツルモトマイ
STEP1 質問に答えて、女神のタイプを知ろう!
あてはまる質問にチェックしてください。チェックが一番多い女神が、現在自分の中に最も多い女神の質になります。
診断後は、存在が一番大きい女神と同時に、存在が最も少ない女神も確認してみてください。本来、7人の女神は全員自分の中に存在しています。ですが、仕事の時、パートナーと接している時、子どもと居る時……。その時々で強く存在を主張する女神がいたり、隠れて出て来ない女神がいます。
中でもチェックが一番多い女神は、現時点で「人から見た自分」や「外に表現している自分」「根本的な信念」に大きく影響を与えている女神の質だといえるでしょう。人生をより豊かにするためには、点数が低い隠れた女神の質にも目を向けることが大切になります。
STEP2 内なる女神 診断結果
最もチェック項目が多いのが、現在自分の中に最も多い女神の質です。
「月の女神アルテミス」の人は…
狩猟と純潔を司る処女神で、弓矢を持ち、動物たちを引き連れて生活していた。独立と自由を信念にし、女性との友情を大切にする。正義感が強く、自分のことに集中して周りが見えなくなることも。短気で切れやすく、自尊心を傷つけられることを嫌う。他者に頼ることや、女性らしさを表現することが苦手。
「都市の女神アテナ」の人は…
武装した姿で父ゼウスの頭から誕生したとされる女神。ギリシャの都、市の守護女神として崇拝され、自ら選んだ英雄と共に戦い都市を守った。冷静で策略家、戦術や工芸などを統治。 勝つことを重要視し、結婚後は、家事も仕事も完璧にこなすスーパーウーマンに。感情を切り離しがちで、他者を信用することが 難しい。
「家庭と炉の女神ヘスティア」の人は…
炉は家の中心で、ヘスティアは家庭生活の守護神として崇められた。夫や子どもはおらず、恋愛沙汰や争いごとに関わらず生涯乙女を貫き、人間の家を見守った。 内面を見るのが得意で、平安を見出す。内向的だが、事態を収束に向わせる能力が高く、なくてはならない存在。男性が苦手で、自らの女性性を軽んじ、内面に引きこもる側面も。
「結婚、妻の女神ヘラ」の人は…
ゼウスの正妻。美しく、威厳があり、結婚や妻の女神とされ崇拝された。夫ゼウスの度重なる浮気により傷つき、侮辱され、復讐心や嫉妬に悩まされた。夫やパートナーを優先し、ステイタスを男性に求める。安定した結婚生活こそが人生最良の幸せだと信じており、男性への依存心が強く、妻という役割と自分を同一化させている可能性も。
「大地の女神デメテール」の人は…
穀物や大地の女神。無理矢理、ゼウスとの間に娘（ペルセポネ）をもうけさせられた。母性本能、養育本能、育み、与えるなど、母親としての役割を担った女神。与える能力が強く、母性的で他者を助け、大地のような包容力を持つ。「NO」を言うことが出来ず、心身ともに疲労しやすい。子どもが人生のすべてになり、重圧を与えることも。
「冥界の女神ペルセポネ」の人は…
デメテールの娘。冥界の王に誘拐され、空腹のあまり差し出された冥界のザクロを食べ、食べた分だけ冥府の女王妻として過ごすことに。自己主張をせず、受け身で従順。誰か（母親、男性、上司など）を喜ばせ、相手の期待に添う。自分が何をしたいかが分からず、人生を変えてくれる人や出来事を待っている。
「生殖と豊穣の女神アフロディーテ」の人は…
愛、美、性を司る、最高の美神。官能的で感覚的経験に最も深く関わり、多くの情事を重ね、たくさんの生命を生み出した。錬金術を操り、愛を吹き込み美しく価値あるものに変化させる。抵抗しがたい魅力を持ち、美しく性に奔放。女性から悪意を向けられることもあり、夢中になると自分にも男性にも破壊的に振る舞う。
