朝起きてから夜眠るまで、私たちは多く場面で手を酷使しています。
セラピストたちは、商売道具である「手」をどのように守り、ケアをし、パワーを高める工夫をしているのでしょうか?
Part1は日常生活の中で実践しているハンドケアを紹介します。
構成◎本誌編集部
Q1. 「手」について、日常生活で気をつけていることは何ですか?
「サロンに自転車通勤をする際に、クリーム塗布と手袋をして外気からガードしている」
「クライアントに触れた後は必ず、石鹸で手を洗う」
「カッターナイフや釘など、普段あまり使うことのない鋭利な物は使用しないようにする」
「子供が小さいので、不注意からの怪我には特に気を付けている。遊ぶ時はギリギリまで手袋を付けて置く」
「重い鞄を手で持たない」
「手が日焼けしないように気を付けている」
「スマホを握るなどの作業をできるだけ減らしている」
「料理の際に、食材により手袋をしている」
「強い洗剤を使わない。洗い物、洗濯の際には防水手袋を使う。匂いの強い食材を触るときもビニール手袋をする」
「熱いお湯に触れない」
「キッチンやバスタイムなの洗剤は優しいものを使って、角質層を傷つけないようにしている」
「風呂上りに顔や身体にロクシタンのシアバターをも塗っているが、その際に厚塗りすることで、翌朝ツヤツヤになる」
「寝る前にハンドクリームやフェイシャル用クリームをたっぷり塗って保湿し、シルクの手袋とアームウォーマーをして寝ている」
「寝る前にハンド&アームバスで温める。手指&腕のエクササイズやストレッチを行っている」
Q2. 施術効果を高める、セラピーによるセルフケアを教えてください?
「毎月ネイルケアセラピストに施術をしていただく」
「手作りのミツロウアロマクリームを手先に塗布する」
「気功で手を暖かく柔らかくする」
「レイキエネルギーを流す」
「エネルギーを高めるいくつかの方法があり、そのうちの1つがクライアントと共振共鳴するイメージを持つこと。そして、もう1つが自分の手から温かなものが流れるイメージを持つこと。心の中で、掌からポカポカしたエネルギーが流れるイメージを持つだけで、受け手であるクライアントの感触が変わります」
「手指や腕を、オリジナルのブレンドオイルでマッサージしている」
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Q3. クライアントを守るために、どのようなハンドケアをしていますか?
「お客さまの肌を傷めないように爪を日々チェックし、短くなめらかに削っている。ハンドクリームを塗布するときに、ガラスの爪やすりで爪先まで塗り込みマッサージする」
「爪のケアは爪切りではなく、紙の薄手タイプの爪やすりを使っている。削り方にもこだわりがあり、大根の面取りのように先を丸め、ささくれも一緒に削る。削った後は、腕に爪を立てて硬い部分が感じられなくなったら終了」
「リフレクソロジストであるため、ガラスの目の細かい爪とぎを使い皮膚と同じ長さになるまで研いでいる。クライアントに爪を感じさせないような指作りをしている」
「温かい手を作るため、お腹にカイロを入れておく。またクライアントに触れる直前まで、ホットタオルを手首に巻き付けている。オイルをホットキャビで温めておくこともある」
「お客さまの肌に触れた時に引っかかる部分がないように、常に保湿と爪・手指のケアに気を配っている。中でも特に気をつけているのは、バッグなどの持ち手部分を持たないこと。これは、手の皮膚が硬くマメができたり、手が荒れるのを防ぐため。バッグは肩掛けか斜めに掛けられるタイプや、リュックに限定している」
「優しい気持ちになるように、トリートメント前に胸に手を当て、これから始まるトリートメントを想像し、温かい手を作っている」