「腸」の状態は、自身の心と身体の健康を左右する大きな鍵。現在の自分の腸の状態を知り、食事やライフスタイル、また腸のトリートメントなどで正常な状態に戻してあげると、心身共に健やかになってきます。
ここでは、エステティシャンでもあり鍼灸師でもある大山招子さんに”東洋医学”をベースにした腸の4タイプの診断チャートを作成してもらいました。まずは自分の「腸」の状態が何タイプなのかを知ることからスタートしましょう。
◎本誌編集部
STEP1 あてはまる症状にチェックしてください。
4つのチェックリストの中で、最もチェック項目が多いものがあなたの腸タイプです。
STEP2 4つの「腸」のタイプを知ろう!
ヘナヘナ腸(気虚)の人は……
便を押し出す力がなくなった状態で、排泄する機能や回復力が低下した腸です。代謝が低下しているので疲れやすく、筋肉が付きずらいので腸の弾力が弱く、顔や身体にたるみが見えるのもこのタイプ。
※セルフケアの方法
便を押し出す力がなくなっている腸に、いきなり食物繊維たっぷりの食事を与えてしまうと、処理しきれずにお腹が張ってしまうことに繋がります。まずは水に溶けやすい「水溶性食物繊維」を摂取し、身体が慣れてきたら、ごぼうやカボチャ、玄米などの不溶性食物繊維に移行しましょう。
[水溶性食物繊維]海藻、豆、納豆、こんにゃく、オクラ、いちじく、洋梨、バナナなど。
[不溶性食物繊維]きのこ、豆、ごぼう、かぼちゃ、ブロッコリー、アボガド、キウイ、いも類、玄米など。
また、自力で動かなくなった腸をトリートメントや運動で動かしてあげるのもGOOD!
ブヨブヨ腸(実熱)の人は……
不摂生で毒素を溜め込んでしまっている状態。生理前に排便が不安定になったり、便やおならの匂いが臭いことも。肌の毛穴やオイリー肌も気になるタイプです。痩せにくく、セルライトが気になることも。
※セルフケアの方法
毒素を溜め込んだ腸を、すっきりさせ休ませてあげることが大切になります。外食やアルコール、タバコを控え、腸の毒出しに専念しましょう。にんじん、キャベツ、りんご、はちみつ、レモン汁を混ぜた「クレンジングジュース」を朝に飲むと効果的! 主食を玄米にすると、なお良いです。
冷え冷え腸(陽虚)の人は……
臓器が冷えて、機能が低下している「腸」。冷たい食べ物や飲み物をよく摂る人に多く、身体が硬く体温が低め。お腹を触ると冷たいと感じるタイプ。生理痛など、婦人科系のトラブルを抱えている人も多いです。
※セルフケアの方法
身体を冷やす食物を控え、腸の血行不良を改善させることが重要になります。食べ物以外では、ホットタオルやホットストーン、遠赤外線でお腹を温めることがおすすめ。もちろん、シャワーだけでなく夏でも湯船につかりましょう。食生活では身体を温める「陽性食品」を多く摂るように心がけるとGOOD!
[陽性食品]寒い時期(秋~冬)が旬のもの。大根、カブ、にんじん、かぼちゃ、タマネギなど。
ビクビク腸(気滞)の人は……
ストレスが溜まりやすく、排便が不安定になりがちです。緊張するとお腹が痛くなる、不眠やうつ傾向、ホルモンバランスが乱れやすいタイプ。
※セルフケアの方法
心と腸は密接な関係があります。食生活ももちろんですが、ストレスを軽減させるような生活を心がけましょう! イライラした時、くよくよした時は、身体と脳、腸が喜ぶ「腹式呼吸」を意識して行うと、心が安らぎ、腸もリラックスします。気づいた時に積極的に行いましょう。
食生活では、ストレスが多いと不足がちになるビタミンCやB、セロトニン分泌を高めてくれる乳酸菌がたくさん含まれた食事を心がけると良いです。