『セラピスト2月号』で、漢方アロマの魅力や経絡を用いた施術方法を解説した、雲瑶刮痧中医学院 講師の雲瑶さん。経穴や施術の知識も大切ですが、やはり普段の”養生”が最も重要になるそうです。
十二経絡を1日の生活リズムに当てはめた”経絡養生時計”の考え方、回復サイクルを紹介します。
構成◎本誌編集部
肝経は夜中の1時~3時など、それぞれの回復のサイクルを知る
漢方アロマや経絡・経穴を用いた施術も大切ですが、不調を改善したいのなら睡眠や食事のタイミングなど、日常の過ごし方が重要になります。
内臓には働きと回復のサイクルがあり、1日の時間の流れは、太陽と月による自然界の陽気と陰気の変化によるものです。肝や心、胆や脾など五臓六腑に繋がる12本の各経絡と深く関係しています。例えば肝経なら、夜中の1時~3時の間に回復するというサイクルがあるので、この時間帯に熟睡していることが大事。肺経なら、3時~5時の間に回復するというサイクルが。そのため、この時間帯によく目が覚めてしまう、或は、咳き込むという場合は、肺や肺経が弱っていると考えられます。
それぞれの経絡のサイクルを知っていれば、食べる、眠る、排便、水分を取るのに適した時間なども見えてきます。ぜひ、この”経絡養生時計”を自身の生活に、そしてお客さまのライフスタイルのアドバイスに役立ててください。
肺経
時間帯:3時~5時 |
大腸経
時間帯:5時~7時 |
胃経
時間帯:7時~9時 |
脾経
時間帯:9時~11時 |
心経
時間帯:11時~13時 |
小腸経
時間帯:13時~15時 |
膀胱経
時間帯:15時~17時 |
腎経
時間帯:17時~19時 |
心包経
時間帯:19時~21時 |
三焦経
時間帯:21時~23時 |
胆経
時間帯:23時~1時 |
肝経
時間帯:1時~3時 |