毎日の「養生」ライフに!”経絡養生時計”で1日の経絡リズムを知る

投稿日:2014年1月6日

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『セラピスト2月号』で、漢方アロマの魅力や経絡を用いた施術方法を解説した、雲瑶刮痧中医学院 講師の雲瑶さん。経穴や施術の知識も大切ですが、やはり普段の”養生”が最も重要になるそうです。
十二経絡を1日の生活リズムに当てはめた”経絡養生時計”の考え方、回復サイクルを紹介します。

構成◎本誌編集部

肝経は夜中の1時~3時など、それぞれの回復のサイクルを知る

 漢方アロマや経絡・経穴を用いた施術も大切ですが、不調を改善したいのなら睡眠や食事のタイミングなど、日常の過ごし方が重要になります。
内臓には働きと回復のサイクルがあり、1日の時間の流れは、太陽と月による自然界の陽気と陰気の変化によるものです。肝や心、胆や脾など五臓六腑に繋がる12本の各経絡と深く関係しています。例えば肝経なら、夜中の1時~3時の間に回復するというサイクルがあるので、この時間帯に熟睡していることが大事。肺経なら、3時~5時の間に回復するというサイクルが。そのため、この時間帯によく目が覚めてしまう、或は、咳き込むという場合は、肺や肺経が弱っていると考えられます。
それぞれの経絡のサイクルを知っていれば、食べる、眠る、排便、水分を取るのに適した時間なども見えてきます。ぜひ、この”経絡養生時計”を自身の生活に、そしてお客さまのライフスタイルのアドバイスに役立ててください。

肺経

時間帯:3時~5時
経穴:太淵
呼吸運動に最適な時間帯。この時間に太極拳などを行うと肺経が活発になり、働きも良くなる。肺経の働きが弱っている場合は呼吸が浅くなるので、この時間帯に目が覚めたり、苦しくなったり、一度起きてしまうことが多くなる。

大腸経

時間帯:5時~7時
経穴:合谷
排便を行う時間帯。起床後は必ず水を飲むなどして、この時間帯に排便を行えるように努力すること。この時間帯に便が出ないということは、大腸経が弱っている合図。水を飲んだり腸マッサージを行うと良い。

胃経

時間帯:7時~9時
経穴:足三里
胃経が活発に動く時間帯。1日のエネルギーをつくるために、この時間になるべくバランスの良い朝食を摂るように。

脾経

時間帯:9時~11時
経穴:三陰交
気血水の生産が活発になる。脾は「後天の本」と言われ、飲食物を気血水に変化させる重要な役割をしている。この時間帯には、ゆっくりと多めの水分を取り、気血水の生産をサポートする。

心経

時間帯:11時~13時
経穴:神門
心臓と関わりの深い、心経の時間帯。昼食をとってゆっくりしたり、特に真夏日のこの時間帯に昼寝をするなどリラックスする。

小腸経

時間帯:13時~15時
経穴:後○ →又は、(腕骨)でもよし。
午後のパワーをつくる時間帯。昼食は13時前にとっておくこと。
小腸の消化吸収が活発になっているため、この時間帯は眠くなりやすい。

膀胱経

時間帯:15時~17時
経穴:承山
水分に関わる膀胱経が活発に働く時間帯。水分をたくさんとるようにして、トイレは我慢しないように。

腎経

時間帯:17時~19時
経穴:湧泉
腎経の回復タイム。適度な休息を取り、脳と体力の活性に。

心包経

時間帯:19時~21時
経穴:内関
循環器系のケアを行うのに最適な時間。この時間帯は音楽を聴く、散歩をするなどリラックスするのがおすすめ。

三焦経

時間帯:21時~23時
経穴:外関
免疫力がアップするこの時間は、心身共に穏やかに過ごすことが大切。
入院病棟の消灯時間でもあり、体調の優れない方は、この時間帯に就寝すると良い。

胆経

時間帯:23時~1時
経穴:陽陵泉
骨髄の造血機能が回復する時間帯なので、少なくとも23時前に眠るのがベスト。

肝経

時間帯:1時~3時
経穴:大衝
肝臓機能の回復のための唯一の時間帯。熟睡して、機能アップ!

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