試験合格の秘訣をアロマテラピーインストラクターが語る!

投稿日:2015年3月4日

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『セラピスト4月号』では、公益社団法人日本アロマ環境協会アロマテラピーインストラクター資格の勉強方法や試験対策、合格後の活動について、資格保持者の3名(成嶋美恵子さん、橘川美和さん、金尾由美子さん)に話を伺いました。今回の「セラピーライフ」では、試験対策の中でも、特に直前の勉強方法や私生活との両立方法、資格取得後の活動などについて語ってもらいました。

取材・文◎小澤由美子

試験前は気分転換を取り入れつつ、きちんと最後の復習を
家族の協力と仲間のおかげで、”楽しんで”勉強が出来た

――試験直前の勉強方法や気持ちの切り替え方など教えてください。

成嶋 試験前は、とにかく問題集を何回も解きましたよ。本番の試験は引っ掛け問題が少なくないので、苦手なところや間違えやすい問題は繰り返し復習しました。学校で先生からいただいた演習問題も役に立ちました。先生が「ここは試験に出ますよ!」と言われたところは必ず覚えるようにしました。

橘川 私は問題集を買って、何回も解きました。あとは自分でノートを作って、大事なところは蛍光ペンを引いて、覚えるまで何回も隠しては見て、を繰り返しました。参考書や授業で教えてもらった語呂合わせも役に立ちました。それから、歴史が苦手だったので画像をイメージしながら覚えました。例えば、古代ギリシャの哲学者・テオフラストスが「植物誌」を著したという史実も、頭の中で、手を振っている人物が植物を触っている……という場面を想像するんです。

金尾 私の場合、苦手な部分も得意な部分も、ひととおり復習するようにしました。試験本番は緊張してしまうから、苦手を少なくすることで気持ちに余裕を持てますよね。それこそ”満点を目指す”くらいの気持ちで!

成嶋 試験前は根詰めないで、リフレッシュすることも大切。私はちょうど試験が3月で、春の芽吹きの時期でした。のんびり散歩して、黄色いスイセンなどを鑑賞してリラックス出来る時間も大切にしましたよ。気持ちを上手に切り替えていけば、勉強の効率も良くなりますよね。

金尾 私も試験前、リフレッシュを兼ねて家族と遊びに行きました。それでも、寝る前は必ず自分で作ったノートを見て、1日1回は復習することを忘れませんでした。

成嶋 あとはここまでこつこつ頑張ってきたから、「きっと受かる」と信じて。極端かもしれないけど、「今日で勉強の日々も終わるんだな」という清々しい気持ちで挑みました。

――それぞれご家庭がある中で、勉強時間はどのように確保されていましたか。

成嶋 私の家族は主人と3人の子ども、主人の父母(当時)。家事をしながら、「義父はテレビを観ながら眠ってしまったかな?」とか、「義母は編み物に集中しているな」など、家族の様子を見ながら勉強をしていました。1日大体2時間くらいだったけど、自分の生活リズムは崩さず、無理せず勉強できる時間を取り入れました。子どもと主人も応援してくれて、有り難かったです。

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金尾 私は主人がとても協力的でした。化学の話、解剖学の話などをすると、「けっこう難しいことを勉強しているんだね」 とびっくりしながら、試験勉強に時間を取りたい気持ちを理解してくれました。そして、私が勉強したそうな様子をしていると、さりげなく主人も自分の仕事関係の書類を読み始めたりして、勉強に集中できるように気遣ってくれました。

橘川 私は当時、子どもがまだ小学2年生と5年生。日中は家事などで忙しく集中する時間が取れないので、9時に子どもを寝かせてから、深夜0時くらいまでが勉強時間。自分で”アロマ勉強部屋”を作って集中できる環境も作りました。そうはいっても、子どもが風邪を引いたりすると、病院に連れて行ったり、看病で勉強する時間や体力が無くなってしまう。そういう時は主人がとても協力してくれました。また試験当日は、娘が「合格しますように」と手紙をくれて、試験前なのに涙が出そうになってしまいました。家族の理解や協力は、とても助かりますよね。

成嶋 それに加えて、自分の好きな勉強に集中できるってとても嬉しいですよね。思い返すと、この試験期間の感想は”楽しかった!”。

金尾 合格した時は、仲間とLINEで報告し合いましたね(笑)!

――資格取得後のそれぞれの活動を教えてください。

成嶋 インストラクター取得後、ハーブを使ったポプリ作りにも深い関心を持つようになり、ポプリ認定講師の資格を取得しました。現在は、クラフト作りを楽しむサークルを主宰しています。アイピローや入浴剤、ポマンダーなど、毎回さまざまなクラフト作りを行っていますが、生徒さんが心から楽しんで参加してくれるのでやりがいがあります。講座の中では精油についての講義をすることもあり、インストラクターという資格は私にとって大きな自信に繋がっています。

橘川 私は自宅サロンでお子さん向けのアロマクラフト講座を開催しています。精油の香りを嗅いだり、自然素材のパウダーを混ぜ合わせてオリジナルの色を作ってみたり、私の教室は「自由な発想で作ること」がモットー。香りに触れることによって、お子さんが本来持っている自由な発想や想像力を引き出し、豊かな感性を育てたいのです。最初は戸惑い気味だったお子さんも、今は目をきらきらさせて夢中になって作品に取り組んでくれています。

金尾 私は、もともと施術で人を癒したいという気持ちがあったので、インストラクター取得後はセラピスト試験に挑戦し、資格を取得しました。現在は自宅サロンでの施術と、母校であるAEAJ認定校のRUBYZ助手として仕事をしています。また、家族にもトリートメントをすることで、コミュニケーションをより深めています。お客様だけでなく、家族へも幸せを与えられるのがとても嬉しいですね。

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橘川 私も、家庭内で子どもと環境問題について話す機会が増えました。アロマの普及活動を通じて、自然の豊かさ、大切さを後世の子どもたちに伝えていきたいです。

成嶋 現代の日本は、物や情報は溢れるほどあっても、自然に触れるゆとりや機会が少なくなっているように感じます。香りを通じて、自然の素晴らしさを多くの方と共有する活動をしていきたいと思います。

――インストラクター資格取得後、いきいきと活躍しているみなさん。香りを通じて人々に喜びを与えたいという気持ちが共通していますね。同じ学校で勉強されたということで、とてもわきあいあいと楽しく勉強されたことも伺えました。大変貴重なお話を、ありがとうございました。

 

著者プロフィール

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成嶋美恵子(なるしまみえこ)さん

AEAJアロマテラピーインストラクター 。熊井明子ポプリの会認定講師。香りクラフトを楽しむサークル「びおらの会」主宰。月1回のペースで精油やハーブを取り入れたクラフト作りを友人・知人と楽しむ。

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橘川美和(きつかわみわ)さん

AEAJアロマテラピーインストラクター。AEAJ環境カオリスタ。自宅サロンで、子ども向けのアロマクラフトづくりの講師として活躍中。香育を通して、自然の豊かさを次世代に伝える活動に取り組む。

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金尾由美子(かなおゆみこ)さん

AEAJアロマテラピーインストラクター、アロマセラピスト。AEAJ環境カオリスタ。自宅サロンでの施術のかたわら、認定校RUBYZにて助手を務める。施術を通して人々にアロマの良さを伝え、癒しを与える活動を行っている。

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