東京では初開催となったアロマハーブカレッジ ルクールさんのワークショップに潜入取材
『セラピスト』8月号でもご紹介した嗅覚反応分析。8本のブレンドアロマオイルの香りを嗅ぎ、好きな順に並べ変えるだけでさまざまなことを分析できる特許取得のメソッドです。
これを開発した一般社団法人健康包括支援協会の軍場大輝さん曰く「早い・安い・正確」。
その言葉の通り、所要時間ほんの3分ほどで、オススメの精油はもちろんのこと、積極的に摂る方がよい食材や適したエクササイズまで分かってしまいます。これまでのアロマの概念がガラッと変わるような精油活用術です。
今回、『セラピスト』8月号の取材で初めてこの嗅覚反応分析を知り、その面白さにすっかりハマっているセラピスト編集部のA。8月号にもご登場いただいた熊本県のアロマハーブカレッジ ルクールの古閑ゆみさん、福島奈央子さんによるワークショップが東京で開催されると知り、ウキウキしながら参加してきました。
その模様を、前後編に分けてご紹介いたします。
ワークショップの会場は、東急線自由が丘駅から徒歩1分のフレンチレストランL’attache(ラターシュ)。ウッドデッキのテラス席から東急線のホームが見えそうなくらいの駅チカの会場です。
この日は13:30〜の午後の部に参加させていただいたのですが、実は当初の予定では11:00〜の午前の部のみの開催予定だったそう。ところがあっという間にキャンセル待ちになるほどの人気で、急遽午後の部も開催が決まったとのことでした。
案内された席に着くと、嗅覚反応分析の案内とIMチェックの流れの説明書き、さらに小さな記入用紙が。
そして、各席にお茶が配られました。
「どうぞお召し上がりください」との声に遠慮なくいただくと……健康茶? 初めての味です。それでいてどこか懐かしいホッとする味と香り。
「こちらはノンカフェイン、無添加のこふく茶になります」
こふく茶とはルクールのオリジナル健康茶で、アマチャヅル、ハトムギ、桑の葉、どくだみ、クコ、ごぼう、黒豆、くまざさ、玄米の9種類のブレンド茶。飲みにくい薬草を飲みやすく、かつ女性の身体に優しいお茶を目指し、ブレンドの比率に徹底的にこだわって作ったそう。
「今の人って、煮出して淹れるっていうと敬遠するでしょう?」と、お湯でも水出しでもOKのティーパックになっているそうで、これから迎える暑い季節の水分補給にとても良さそうです。
さて、温かい拍手に迎えられたルクールのお二人の挨拶で午後の部が始まりました。
参加者は16人。そのほとんどの方が嗅覚反応分析は未経験ということで、まずは嗅覚反応分析とはなんぞや? のレクチャーから。
「東京で初のワークショップなもので、めちゃくちゃ緊張しています」という古閑さんでしたが、嗅覚反応分析でサポートしているビーチサッカーチームの海外遠征時の話をはじめ、さまざまなエピソードを交えた嗅覚反応分析の活用方法を聞き、会場の期待は高まります。
さあ、いよいよお待ちかねの嗅覚反応分析体験です。
AからHまでのアルファベットが振られたブレンドオイルのボトルが配られました。これらの香りを嗅ぎ、「好き」と感じる順番に並べ替え、その結果を手元の記入用紙に書き込んでいきます。
私も並べ替えてみました!
さて、どんな分析結果が……?
結果を待つ間は、古閑さんの講演タイム。
引き続き、これまでの嗅覚反応分析の活用事例やさまざまなエピソードが披露されていきます。感じたのは、嗅覚反応分析の適応範囲の広さです。
相手がその匂いを好きか嫌いかさえ分かれば分析できるので、古閑さんはご自身の愛犬のドッグフードを選ぶのにも活用しているそうで、2匹のワンちゃんはそれぞれ合っている銘柄が違うそう。また、まだうまく話ができない小さな子どもの状態を知ることができるのは、子育て中のママにはとても魅力的でしょう。
あるときは、水を多量に飲むダイエットをしていたクライアントの嗅覚反応分析で、 “大量の水は必要がない”という結果が出て、古閑さんはそのまま「水を大量に飲むのをやめた方がよいみたいですね」とアドバイス。
1週間後にいただいた「2Kg痩せました〜! 先生のおかげです!」という感激の声に、喉元まで出かかった「いやいや。水が減った分の2Kgでは……?」という言葉を飲み込んだというエピソードには、一同大笑い。
こんな面白エピソードから心温まる話まで、古閑さんの飾らない人柄に、参加者がどんどん親しみを感じていくのが分かりました。
そして、参加者1人ひとりに分析結果が配られ始めました。
古閑さんの話は、分析結果の見方へと続きます。
まず、先ほどの「嫌いな香りの数」は、ストレス度合いを示しているとのこと。
「ストレス度が3以上だった方、自分に優しくしてくださいね〜!」と古閑さん。
自分のことよりも先に、誰かのために頑張り過ぎたりしてはいませんか?
参加者の顔を見渡すと、どうやらそれぞれ心当たりがありそうな様子……。
では、グラフは何を表しているのでしょうか?
気になるその他の分析結果は後編でご紹介します。