『セラピスト』12月号に掲載のゴングセラピー。
銅鑼による大音響と倍音によってストレスやトラウマなどメンタル面の問題を癒すことを得意とするほか、不眠症の解消や眠りの質の改善、デトックスなどの効果が期待できるという波動療法です。
「海のような音」ともいわれ、「宇宙のような音」と評されることすらある、この台湾発のまだ日本ではとても珍しいセラピーを、編集部でも体験してきました!
文◎本誌編集部
駅近のペントハウスが癒しの空間
都営新宿線・曙橋駅から徒歩数分という交通至便な場所にあるThe Sun Gong Japan。
建物を見つけ、エレベーターで最上階に登ると、さらに階段を使って上の階へ。
人工芝とグリーンカーテンに彩られたルーフバルコニーはまるで都会のオアシス。
The Sun Gong Japanのサロンは、そのルーフバルコニーのペントハウスにありました。
呼び鈴を押すと、明るく元気な笑顔で出迎えてくれたのは、オーナーの近藤久美子さん(左)とお母さまのまき代さん(右)。
台湾仕込みの、まだまだ日本では珍しいゴングセラピーをこれから体験させていただきます!
ゴングセラピー(銅鑼浴)〔短縮バージョン〕
初めに体験させていただいたのは、看板メニューでもあるゴングセラピー(銅鑼浴)のグループコース。
計4枚のゴング(銅鑼)が配置されたセラピールームに横たわります。
「それではセラピーを始めていきますので、明かりを消させていただきます」
「軽く目を閉じて、眉間の少し上に意識を集中してください」
……誘導に従って目を閉じ、身体の力を抜いていきます。
なんとなく、ヨガのシャヴァアーサナのような脱力感。
しかし大きく違うのは、ゴングの音がすぐそばで絶え間なく鳴り響いていることです。
お寺の鐘の音だったりすると、1回目の鐘の音がほぼ響き終わってから次の鐘が打たれます。でもこのセラピーでは次々と連打されるゴングの音がどんどん重なり合って響いていき……喩えようのない大きな音の渦の中に巻き込まれていくようです。
この音、文章でどう書いたらいいんだろう……?
なんて表現すれば……
ああ……子どもが赤ちゃんだった頃、
「流しておくと寝てくれる」との謳い文句に釣られて購入した胎内音のCDの音に……、
なんとなく……似ている……ような……。
いつしか心地よく、何もかも忘れて、その響きの中に身を委ねている自分がいました。
良い感じにリラックスしたところで、「手足を動かしてください……」と、ゆっくりと覚醒を促す誘導が。
短い時間でしたが、別の世界に行ったかのような不思議な感覚。
少し身体がふわふわしているみたいです。
通常、このコースは30分ほどかけて行われるとのことでしたが、今回は時間の都合で15分程度の短縮バージョン。
ですが、それでもしっかりと音の波動による癒し効果を得られたという実感がありました。
エナジーチャイム(個人コース)
「せっかくなので……」という気さくな久美子さんのお言葉に甘えて、贅沢なことにエナジーチャイムを使ったセラピーも体験させていただくことに。
施術ベッドに横たわり、バスタオルをかけていただき、目を閉じます。
すると久美子さんは、身体の上にエナジーチャイムやシンギングボウルを置いていきます。
そして、手に持ったチャイムバー(ワーワーチューブ)が顔の上あたりで鳴らされました。
チャイムバーの音、エナジーチャイムの音、シンギングボウルの音……さまざまな音に身体が包まれていきます。
身体の上に置かれたエナジーチャイムが、まるでチャクラに直接働きかけるかのよう。
こんな至近距離で音が鳴り、振動に包まれているのに、それでも眠たくなってくるから不思議です。
事前に、「問題のあるところは音が鳴らなかったりする」と聞いていたのですが、 私の実感としては、左腕の上のエナジーチャイムの音が聞こえませんでした。
でも、後から「ここ(左腕)、鳴らなかったですよね?」と確認すると、そんなことはなかったそう。
ということは、左腕の上の音が聞こえないほどに深く眠りかけていた……!?
とにかく、これまでに受けたことのないセラピーの経験。 そして、セラピーが終わったときには、ぐっすり眠った後のような感覚がありました。
好転反応に関する説明を受け、白湯をいただきながら、
「今日はたくさん白湯やお水を飲んでくださいね」と久美子さん。
帰宅後、この日は暑かったこともありますが、本当に水をガブガブ飲んだ私。
身体がとにかく水分を欲していました。
そして、この日は夢も見ない爆睡でした。
不眠症の方に効果的だというお話にも納得です!
セラピストにこそおすすめしたい、台湾発・音による波動療法
コロナ禍以降、ストレスを抱える人は間違いなく増えています。
しかもそのストレスの度合いも、以前より強く、解決が難しいものになりがちな傾向にあります。
そんな中、癒しを生業とするセラピストの仕事のニーズは増え、その重要性も高まっています。
でも、セラピスト1人ひとりは、自分自身をきちんと癒したり浄化したりできているでしょうか?
近藤さんは、「色々な思いを受け止めたり、さまざまな人に接触したりするセラピストこそ、定期的に自分を癒し、浄化する時間が必要」と語ります。
「とはいえ、感染症がまだまだ気になるから……」という方にとっても、着衣のまま、身体に触れることのないゴングセラピー、エナジーチャイムによるセラピーなら安心できるのではないでしょうか。
ちょっとこの頃、お疲れモードかも……。
そんなときはぜひ、新宿から10分程度で行ける別世界に足を運んでみてください!
取材協力:The Sun Gong Japan
セラピーの種類:ゴングセラピー、エナジーチャイムセラピー
セラピーのレベル:上級
セラピーの先進性:先進的
セラピーを活用できる場所:サロン
体験者:セラピスト編集部 安福