対岸の火事のように思っていた「新型コロナウイルス」も、今や誰が感染しても不思議ではない状況で、現在、マスクも思うように入手できません。
予防医学先進国のフィンランドでは、森林医学=ナチュラルセラピーの研究が進められており、注目すべき効果として、ストレスホルモンの減少や血圧の正常化、免疫細胞の増加と活性化などが報告されています。また、不安感から自律神経のバランスが崩れて、免疫力が低下することも知られています。
今回紹介するのは、植物細胞が内包する抗菌物質などの植物化学成分とアロマの香りで感染を予防するアロマのレシピ。マスク用スプレーとしての活用方法を紹介します。マスク生活を快適に過ごすためにも役立ちます。
【マスク用アロマスプレーの作り方 3ステップ】
<用意する物>
精油・無水エタノール・精製水・30㎖のビーカー・スプレー容器(アルコール・精油対応のプラスチック容器/PET、HDPE、PP、PE)を用意。
<手順>
(1)ビーカーに10㎖の無水エタノールを入れます(無水エタノールがない場合には、アルコール度数40度以上のウオッカでも代用可能)。
(2)さらに、精油を合計5滴まで入れて混ぜます。
(3)スプレー容器に精製水やミネラルウオータを20㎖注ぎ、(2)を入れ、軽くボトルを振って混ぜ合わせれば完成です。
使う際は、出来上がったアロマスプレーの容器を軽く振ってから。ティッシュに2~3回プッシュして吹きつけ、スプレーした部分を中に織り込むようにしてたたみ、マスクの内側に入れて使いましょう。マスクにメイク汚れや口紅がつかずに衛生的です。
また、マスクをした上からスプレーするだけでも効果的です。その際は、スプレーしたあとにマスクを振って、アルコール分を飛ばしてから着用してください。
なお、作ったアロマスプレーは3週間以内を目安にご使用ください。
<感染予防おすすめブレンド>
・ペパーミント:爽快感のある香りで気分もリフレッシュ。殺菌作用があり呼吸器系のトラブル解消のほか、頭痛やのどの痛みを和らげます。刺激が強いので、1滴で十分です。
・ユーカリ:口腔内のトラブル予防に。強い抗菌、抗ウイルス作用があり、せき、鼻づまりのホームケアに使われます。
・ティートゥリー:いやな臭いを取り除き、マスク内に清潔感を与えてくれます。風邪のひき始めに必要な免疫グロブリンA(粘膜に存在)を増加させる働きもあります。
なお、アロママスクスプレーの作成が面倒な場合には、完成品も販売しているのでご活用ください。以下の製品はマスクスプレーだけでなく、口腔内ケアやマウスウオッシュとしても使用できます。
●フランシラ「ハーバルマウススプレー」(口腔内化粧品/30ml、2,530円/税込) 成分:エタノール 水 グリセリン キシリトール カレンデユラ花エキス ヤロー花エキス プランテーン葉エキス ペパーミント アニス ユーカリ ティトリー
文◎竹内恵美(たけうちえみ)
フランシラセラピストスクール日本校校長。鍼灸あん摩マッサージ指圧師。日本赤十字社アロマケアボランティアぐるーぷ事務局代表。NPO医療用リンパ浮腫と統合ケア協会理事 。美容~医療用リンパドレナージュを主にフィンランド式統合ケアを日本に普及。全国にオーガニックブランドの「フランシラ」ショップ、サロンを展開。