こんにちは~。
セラピスト編集部のHです。
いきなりですが、「精油の化学」、どれくらい覚えていますか?
アロマセラピストさんなら、どこかで必ず精油の化学に触れていることでしょう。
しかし…、「これは何のために習うのか?」と感じた方も多いのでは。
かくいう私もその一人でした。
今回は、アロマスクール「アクトインターナショナルスクール」の「精油の化学講座」に参加してきました。
精油の化学を学ぶ重要性について、そしてその覚え方のコツを、レポートします。
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場所は、東京・四ッ谷。
今回は、「精油の化学講座(丸1日)」の午後から参加させていただきました。
教室に入ると、「精油の化学」をみっちり学ぶため、
10数名の生徒さんがわきあいあいとしている姿が。
中には新潟からやってきた方も!
教鞭を執るのは、
香水で自己実現を叶えるメソッド「アロマパルファン」を創始した、
IFA認定アロマセラピストの太田奈月先生です。
アロマパルファンの他、
精油を擬人化するというユニークな方法を創りだした(『香りの精油事典』(小社刊))太田先生だけに、
今回の精油の化学講座もオリジナリティあふれる内容です。
なんと、「精油の化学は、歌って覚える!」のだとか。
4時間ほどの授業中、終始、衝撃を受けっぱなしだった
内容の一部をご紹介します。
【例題1】
アルデヒド類は、ベンゼン環に「CHO」の官能基がついて、成分としては、「バニリン」「シトラール」「シトロネラール」「シンナミックアルデヒド」「クミンアルデヒド」がある。これを覚えよ。
さて、皆さん、できましたか?
暗記できたでしょうか? 一気には覚えられませんよね…。
【回答】
「歌って覚える精油の化学」太田奈月の講座では、こう覚えます。
アルデヒド類
↓
アルデヒドといえば、
「ホルムアルデヒド」とか「アセドアルデヒド」などがある
↓
名前からして、アルデヒドって何か『悪そう』…(←あくまでもイメージです)
↓
アルデヒドを人に例えるなら、こんな感じ。
↓
アルデヒド類の語呂合わせ:
「あいつ超バリバリアルデヒド~、知っとらん?」(噂している風に)
超 = CHO
知っとらん = シトラール、シトロネラール
(指の振り付きで、みんなで歌って語呂合わせを覚えます)
そして、不良の「アルデヒド類」(あくまでもイメージです)は、
お嬢様的なリモネン(こっちもイメージです)と相性がいいそうです。
それはまるで、昔の少女マンガの、不良とお嬢様の恋のような…(クエンチング効果と言う)。
レモンユーカリなどのアルデヒド類を含む精油に、
オレンジやグレープフルーツなどのリモネンを含む精油をブレンドすると、
それぞれの精油の良さが出るそうです!!
【例題2】
ケトンの成分特性を覚えよ。
【回答】
ケトンは、テルペン系骨格に酸素が二重結合している。
…ということは、Hがひとりぼっちで、誰かと手をつなごう(安定しよう)と激しく動く特性がある。
↓
ケトンは、手をつなごうと必死になり、手をブンブン振り回している(イメージ)
↓
ブンブンケトン♪ ブンブンケトン♪
と踊って覚える!
手をブンブン振り回しながら、踊る太田先生(左奥)。
受講者みんなでも、歌って覚えました〜〜。
頭からもう離れない…。
「二重結合といっても、実際には、Hが手をブンブン振り回していて、
タンパク質などいろんな物質にブンブンぶつかっている。
そうイメージすると、ケトンが『脂肪分解』『瘢痕形成』『乳酸分解』などいろんな作用を持つ意味が分かりますよね。
ただ暗記するだけじゃなくて、実際にどういったことが起こっているのか
知ることが大事なんです」
と太田奈月先生。
なるほど…。
歌って覚えるのは、ただの暗記じゃなくて、ちゃんと意味があるのですね!
こんな感じで、エステル、オキサイド、酢酸ベンジル、ジテルペンアルコールなど、さまざまな精油成分を擬人化。
歌って踊る講義が、真面目な解説を挟みつつ、続いていき、
生徒さんがずっと笑いながら授業を受けているのが印象的でした。
常にみんなを楽しませようとする太田先生のホスピタリティ、すてきだなあと思いました。
そして、講座の最後には、「自分を、精油成分に例えるとしたら、どれ?」というユニークな質問が。
すると、なぜか自分を「αピネン」に例える人が多く、
・場の空気を整える人
・自分の周りは常にキレイに整えている人
・仕事のフットワークが軽い人
といった人物イメージが出てきました。
「人に例えると、化学も面白くなります。妄想力を膨らませてくださいね!」
と太田先生。
よく考えたら、分子だって実体のあるもの。
擬人化はぴったりの学習法かもしれません。
アクトインターナショナルでは、
「アロマインストラクター必須科目」として、定期的に講座が開催しているので、
化学を楽しく学びたい人は、ぜひ一度、参加してみてください~。
ではではまたー。
〔講座詳細〕
講座名:「わかりやすい!役に立つ!と大好評の精油の化学講座」
主催:アクトインターナショナルスクール http://www.ais-shizuoka.com/
開催時間:2日間。各日10~17時。
開催地:東京・四ッ谷
費用: 63,500円(税込)
セラピーの種類:アロマテラピー
セラピーのレベル:中・上級
セラピーの先進性:オーソドックス(根源的)
セラピーを活用できる場所:サロン、アロマ教室
講座に向く人:アロマテラピーを学んでいる人。アロマテラピーをサロンや教室で活用されている方。誰でも受講可能。
体験者:セラピスト編集部 半澤