食の資格・検定は、ここ10年で急激に増加し、さまざまなニーズに合わせて多様化しています。
その要因として、私たちを取り巻く食環境が変化し、戦後の食料が足りない時代から、世界中から新しい食べ物が持ち込まれ、町中にあふれる飽食の時代へと変化したことがあげられます。それに伴い、食習慣の乱れが原因で、癌や生活習慣病を患う人も増加傾向にあります。飽食の時代だからこそ、自分や家族の健康を守るため、何を食べれば良いのか選択する力が求められるようになりました。また、若く美しくいるために、運動だけでなく、食が重要視されるようになったことも要因としてあげられます。
こうした流れを受けて、食の資格・検定を取得し、食に関する正しい知識を得て家族の健康守るのに活かそうとする人、さらには健康と美容業界規模が急成長する中、ビジネスに活かそうとする人が増加傾向にあります。
そこで、自分自身や家族の健康に活かせる、知識や実技を学べる資格・検定。また、食のプロとして仕事に活かせる資格を紹介します。
資格名、内容、費用や試験日程は変更になる場合があります。この情報は2016年10月7日現在の情報です。各資格・検定の詳細につきましては、必ず各団体・協会にお問い合わせください。
資格名 | 資格の概要 | 資格取得条件 | 認定団体名 連絡先 |
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雑穀エキスパート | 雑穀について深く理解し、その知識やスキルを生かして活躍することができる人材を育成する資格講座。より専門的な上級資格に、雑穀アドバイザー講座、雑穀クリエイター講座がある。 | 2日間の講習会をすべて受講して、認定試験で基準点以上を取得すること。 |
一般社団法人 日本雑穀協会 TEL03-6661-7340 |
サプリメントマイスター | サプリメントを正しく理解することで、ご自身やご家族、お客様のセルフメディケーションに役立てられる資格。 | 1年に3回実施する一般財団法人職業技能振興会主催の「サプリメントマイスター」検定試験に合格する。 |
一般財団法人 職業技能振興会 TEL03-3353-9181 |
オーガニックコーディネーター | オーガニックの専門的な知識はもちろん、有害化学物質、食品添加物、残留農薬の全般的な知識及び有機JASの正しい知識を有し、安心・安全な商品提供・コンプライアンス・環境保全に貢献するスキルの習得。 | 1年に3回実施する一般財団法人職業技能振興会主催の「オーガニックコーディネーター」認定試験に合格する。 | |
国際中医師 | 国際中医師とは、世界中医薬学会連合会(本部:北京)が発行している、中医学の専門的な技能・能力を必要とする国際資格。 | 既定の中医学教育機関での学習履修時間が2400時間以上で国際中医師受験資格が与えられる。全6科目600点満点中各科目60%以上の正解率で、合計360点以上獲得。 |
本草薬膳学院 TEL03-6206-2751 |
国際薬膳師 | 国際薬膳師とは、薬膳分野の最高権威機構である中国薬膳研究会(本部:北京)が発行する、薬膳に関する専門的な理論と実践を必要とする最高レベルの資格。 | 中医薬膳学1000時間以上を学習する本学院の既定のコースを修了すると国際薬膳師受験資格が得られます。全8科目1000点満点中各科目60%以上の正解率で、合計600点以上獲得。 | |
国際薬膳調理師 | 国際薬膳調理師とは、薬膳分野の最高権威機構である中国薬膳研究会(本部:北京)が発行する、薬膳に関する専門的な理論と実践を必要とする資格です。 | 中医薬膳学1000時間以上を学習する本学院の既定のコースを修了すると国際薬膳調理師受験資格が得られます。全6科目850点満点中各科目60%以上の正解率で、合計510点以上獲得。 | |
中医薬膳師 | 中医薬膳師とは、本草薬膳学院が認定・発行している、薬膳に関する民間資格。 | 学院既定の通信・通学コースを修了すると与えられる。既定のコースの修了条件は①小テスト全9回提出②欠席は5日以内③卒業試験に参加・合格することが必要。 | |
家庭薬膳アドバイザー | 家庭薬膳アドバイザーとは、本草薬膳学院が認定・発行している薬膳の実習過程を修了した方に与えられる民間資格です。 | 本学院の既定の通学コースを修了すると与えられます。既定のコースの修了条件は①欠席は5日以内②家庭薬膳アドバイザー試験に参加・合格することが必要です。 | |
薬膳素材専門士 | 薬膳素材専門士とは、食材・食薬を中心に薬膳の初歩から応用までの知識を習得した方に与えられる本草薬膳学院の民間資格です。 | 本学院の既定のe-ラーニングを初級・中級・上級の各テスト60点以上で合格し、上級までを修了された方に与えられます。 | |
酵素スムージーマイスター | 正しい知識を身につけ、自分との食生活に向き合える。そして周囲の大切な人にもその価値をお伝え出来る資格。 | 講座を受講し検定試験に合格すること。 |
酵素フード協会 TEL06-6599-9447 |
ホールフード基礎 | オーガニックのプロを育てる講座。食と暮らしと環境をまるごと考える「ホールフードライフ」の基礎を学び、食の安全、調味料の選び方、食品添加物などの専門知識を習得する。通信講座。 | 全ての講習および実習(通信は課題提出)を受講し、「ホールフードジュニアマイスター」認定試験に合格すること。 |
一般社団法人 ホールフード協会 TEL03-6421-9027 |
野菜コーディネーター | 野菜・果物の特徴、選び方、保存方法はもちろん、美味しさと栄養を最大限に引き出す調理法やレシピがしっかりと身につく。通信講座。 | 全てのカリキュラムを受講し、課題提出により「野菜コーディネーター」資格を授与する。 | |
発酵食スペシャリスト”極” | 毎日の食生活に欠かせない味噌・醤油などの調味料の使いこなし方から、発酵食の効果や正しい選び方、調理法のコツまで、試飲や試食を通じ、発酵食に関する知識と技能が幅広く身につく。通学・通信講座。 | 2日間の講習を全て受講し、「発酵食スペシャリスト”極”」認定試験に合格すること(通信講座は課題提出)。 | |
AGEフード・コーディネーター | 癌や糖尿病など全ての病気の大元である老化物質「AGE」を体に溜めない食生活を送るための フード・コーディネーターを育てます。若さと健康を守る最新知識が身につきます。 | 通信講座のすべてのカリキュラムを修了し、認定のための試験に合格した方 | |
和食にすと(初級) | 和食文化を守り、次世代に伝える 「和食にすと」(和食を伝えるプロ)を養成します。和食の基本 となる出汁や発酵調味料、箸の文化や歳時記・年中行事などを専門家から幅広く学びます。 | 通信講座のすべてのカリキュラムを修了し、認定のための試験に合格した方 | |
食の検定・食農級1、2、3級 | 『畑から食卓まで』をテーマとし、私たちの日常に関わりの深い”食と農”の基本知識を、段階的に学ぶ階級方式の検定試験。 | 食に興味のある方なら誰でも受験可能。 |
日本の食文化を伝えていく会 TEL03-4316-4919 |
料理検定1、2、3級 | 一般向けの検定だが、1級、2級では通常の日常生活では目にしない、メニュー名、調理法、食材も学ぶ。高校の調理科や調理部では学生の幅広い知識向上などのために活用されている。 | とくになし。 |
料理検定受付事務局 TEL06-6624-6451 |
菓子検定2、3級 | 3級では、身近なお菓子の基本知識、2級では一般的なものから専門性の高いものまで、幅広いお菓子の知識が問われる.お菓子教室の先生が授業の補足・知識を深める目的や、高校のパティシエコースの先生の知識向上授業の補足説明のため。また、学生たちの知識向上、食関連企業社員のスキルアップに活用されている. | とくになし。 | |
日本茶インストラクター | 日本茶に対する興味・関心が高く、日本茶の全てにわたる知識及び技術の程度が、消費者や初級指導者を指導する適格性を備えた中級指導者になれる。 | 20歳以上。試験対策として「日本茶インストラクター通信講座」も開講している。 |
NPO法人 日本茶インストラクター協会 TEL03-3431-6637 |
フードアナリスト検定 4級~1級 |
「食の情報と情報発信の専門家」=フードアナリストを認定する検定試験である。食の情報を発信する知識と技術が身につき、社外広報担当やコンサルタントとして独立も可能。 | 18歳以上の男女。国籍・性別不問。酒類に関する内容も学ぶため、20歳未満の方は親権者の承諾書が必要。 |
一般社団法人 日本フードアナリスト協会 TEL03-3265-5018 |
食品保健指導士 | 消費者が健康食品について正しく理解し有効に利用するために、消費者からの相談に適切に応じられる専門家のための資格。 | 講座を受講し、修了試験に合格すること。 |
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会 TEL03-3268-3134 |
日本中国茶普及協会 認定アドバイザー |
中国茶の基礎知識を習得し、その美味しさ楽しさを理解し、中国茶の普及活動及び初歩的なアドバイスや指導講習、更に必要な知識を教授し、実技の教習が出来る資格。 | アドバイザー通信講座または初級インストラクター研修の修了者。 |
日本中国茶普及協会 TEL03-3461-0707 |
マテ茶アドバイザー | 世界三大飲み物の一つで「飲むサラダ」と称され、鉄分、カルシウム、葉緑素を豊富に含む南米独特の飲み物「マテ茶」の魅力と正しい知識が身につく。 | マテ茶の日(9月1日)前後に開催する「マテ茶アドバイザー養成講座」を受講し、所定の試験を受ければ良い。 |
日本マテ茶協会 TEL03-3461-0712 |
アクアアドバイザー | テイスティングを含め、水について、様々なテーマで学び、ミネラルウォーターの基本知識から専門知識まで修得できる。 | 講座受講後の試験に合格すること。 |
一般社団法人 日本アクアミネラーレ協会 TEL03-3790-3050 |
アクアマエストロ | ミネラルウォーターについて深い知識を修得し、水を通じて積極的に社会と関わっていく実践力身につける | アクアアドバイザー資格取得者のみ受講可能。 | |
イタリア料理研究家3、2、1級 | 全国各地のイタリア料理教室のレベル向上を目指し、イタリア料理に対して正しい知識・技術をもった人材の育成・支援を目的として2008年より年1回実施。 | 1級、2級は認定校にて、イタリア料理の実習経験(1〜2年)が必要。3級は特になし。 |
一般社団法人 日本イタリア料理教室協会 TEL03-3450-6682 |
C.P.A.チーズ検定 | 一般消費者の方へチーズの初歩的な知識を習得する検定。自分にとって何が最適なチーズなのか、健康で豊かな食生活のための「道しるべ」となる知識が習得できる。 | 12歳以上。 |
NPO法人 チーズプロフェッショナル協会 TEL03-3518-0102 |
チーズプロフェッショナル | チーズを取り扱う専門家へ向け、専門的な知識と正しい取扱い方法を習得していただき、チーズの伝え手としての力を測る試験制度。年1回開催。 | 当協会への入会が受験要件。 | |
和食検定初級 | 和食検定初級レベルは、ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食:日本人の伝統的な食文化」を正しく理解し、国内外に発信するため、また継承していくために必要な基本的な知識を学ぶ。 | とくになし。 |
一般財団法人 日本ホテル教育センター TEL03-3367-5663 |
オリーブオイルテイスター | 世界の主要産出国では、国際的な規定によって公式に認められたオリーブオイルテイスターという鑑定士が活躍している。その国際基準に沿った専門家を育成するプログラム。 | 国際規定に沿った一般社団法人日本オリーブオイルテイスター協会の講座を受講し、技能試験に合格する。 |
一般社団法人日本オリーブオイルテイスター協会 TEL03-6868-5356 |
IFCAマクロビオティック A級プログラム |
日常の食生活にマクロビオティックを取り入れるために必要な理論と、それを実践するレシピを修得し、修得したスキルを証明するための検定試験を受験する。 | 通信学習または全国の加盟教室に通学し、テキストで理論を学びレポートを提出。それを実践するためのレシピ実習も行う(12単元)。試験に合格すると資格取得。 |
IFCA国際食学協会 TEL0120-490-063 |
国際薬膳学院<br初・中・上級講座 | 本場の中医学と薬膳の知恵はそのままに日本の風土・日本人の体質・日本人のライフスタイルに合った「見て美しく食べて美味しい日本人のための薬膳」の理論と実践を学ぶ。 | 通学講座は7割授業に出席し、認定試験を受けて合格すること。初級通信講座は授業全てを視聴またはテキストで自主学習し、ネット上で認定試験を受けて合格すること。 |
国際薬膳学院 TEL06-6358-8901 |