私たちの身のまわりには色があふれ、人は色の影響を大きく受けて行動しています。色彩が持つエネルギーは、目と皮膚から受容され、無意識のうちに心理的作用を及ぼしているのです。この色そのものが持つ性質と心理学を用いることで、ストレスやネガティブな想いが原因で表れる心身の不調を改善することができ、心のバランスを整えてくれます。
第1特集では、そんな色彩を介して行う活用術・心理療法の3ケースを紹介します。まずは、色の理論・作用を熟知した「セラピストが教えてくれる」色のメッセージ。次に、選んだ色から「クライアントの答えを引き出す」心理療法。そして、色を媒介としてセラピストとクライアントの「セッションで生まれる新しい答え」を見出す手法です。多彩な癒しを描き出す〝色彩の心理療法〟の世界を一緒に覗いていきましょう!