音楽と香り。この二つには、さまざまな共通点があります。ともに五感の中の一つの感覚に働きかけることで、気分を高揚させたり落ち着かせることもあれば、遠い昔の出来事と結びつき、その思い出を記憶に留めてくれる効果もあります。音楽は古代エジプト時代から「魂の薬」といわれ、心を癒すためのツールとして使われてきました。一方、香りは美容からメディカルまで、その効能が幅広く活用されています。「音楽療法」「アロマテラピー」という体系化されたセラピーとしても、老若男女幅広い層に活用されています。第1特集では、この2つを融合することで起こる癒しの効果について、さまざまな事例をあげながら紹介します。